「悩み」も「夢の話」も言いにくい世の中を変えたい。

 本日は、よくピアノコンサートをご一緒するクライアントさんお二人と、富永峻さんのピアノコンサートへ行きました。

 そしてピアノの後は、いろいろと話も弾みがちで、今日は「傾聴の必要性」がテーマで、話が深まっていきました。

 例で言えば、カウンセラーに相談したことのあるアメリカ人は42%。日本人は6%という現状だそうです。

 日本人の認識として、問題があったら相談するという感じに思っている人が多く、コーチングについても、「問題があったら、またお願いします」とよく言われていました。

 私はその文化を変えたくて、1D1U Campで毎回20分セッションを無料でつけることにしたのです。毎月セッションを受けられるようなると問題が起きなくても、話を聴いてもらえる機会になり、「自分に似合うメガネを見つけたい」という話題になることもあるのです。まだ小さい世界ですが、日本を変えました。(笑)

 つまり、問題があってから相談をするのではなく、話してみたいと思ったときに、相談する相手が必要なのではないでしょうか。だから問題が減るのです。

 私は自分にもコーチがいるし、こうして毎日ブログに書くことで、いわば、セルフコーチングをしている状態にもなります。また、英会話の先生やボイトレの先生などは、自分の回りの人には話さないことも話しやすいです。税理士さんには、ビジネスのことを話せます。相談をする前に、話すことで、解決しちゃうこともよくあるものです。

 Mさんが、「話そうと思っても、ジャッジされると思うと、話したくなくなる」と言いました。特に思春期の頃は、「親の前で絶対に笑わない」ことを自分に課したそうです。何かを言われることが嫌だったのでしょう。


 何かを言われることが嫌と言えば、ネガティブなことだけでなく、「夢」を語ることに関しても「ジャッジされるかもしれないから言えない」ことも少なくありません。こうなると、どこで「夢の話」も「悩み」も話したらいいのでしょう? 「夢の話」は、カウンセリングとは違う案件です。やはり、ここはコーチの出番ではないでしょうか。


 または、家の中に1人でもコーチのような傾聴力のある人がいるといいですよね。まさに私はそれを体現しており、母から相談されることも多く、私がニュートラルな視点からフィードバックすると、「あなたの意見が正しいわ」となることが多いです。問題の渦中に入ってしまうと見えてこなかった真実が、浮彫になる瞬間です。


 1D1U コミュニティーの『ひとみの部屋』のコーナーでは、人の対話を見ることができます。そのことについてMさんは、「自分だけだと、自分のコミュニケーションパターンしか知る由がないけれど、そういう言い方もあるのか、見方もあるのか、というのを見られることで、自分のコミュニケーションスタイルに幅が持てる」と言いました。

 またKさんは、「20分セッションの中で、あんなにモヤモヤして終わったけれど、そのあと、自分がどうしたいか、気づいてましたもんね。コーチングの勉強をしていたとき、相手の人をスッキリさせなくちゃ、と思っていたけれど、モヤモヤのまま終わらせていいんですね」と言われました。

 それも新しい視点ですよね。そのセッションでは、私はさらにクライアントさんをモヤモヤさせるために、クライアントさんがしたいと言っていたことに対して、背中を押しました。しかし、なぜかクライアントさんは、ますます混乱していたのです。それは、わざと違和感を起こさせ、本当にしたいことを引き出す手段でもありました。それは成功して、「本当はこうしたかった」が、セッションの後から出てきたのです。

 駅前の広いカフェのラウンドテーブルで、日本の未来について考えるシンポジウムみたいな会になりました。ピアノを聴き、深い対話をしたらお腹が空いて、駅前の味噌ラーメンやに入りました。(笑)Mさん、Kさん、ラーメンをご一緒していただきありがとうございました。