問(とい)が変わったとき、次元も変わる。

 私が独立した2006年よりも副業をする人や、自分でビジネスを始める人というのは増えているのではないでしょうか。二足の草鞋を行ったり来たり、そういうこともあるでしょう。なかなか、1本で自分のビジネスを続けていくのも、簡単なことではないようです。私はたくさん時間があるので、ゆっくり納得いくまで取り組めるというのもあり、継続できています。今日は、フジコ・ヘミングさんのピアノを聞きながらこのブログを書いています。
 

 あるクライアントさんが、自分のビジネスを発展させたいということで、余り負担のかからない仕事に転職が決まりました。残業もないので、夜は自分のことに集中できるそうです。
 

 自分のビジネスといえば、HPやブログを作るでしょう。新しく作り直すために、「ブログのコンセプトを決めたい」というテーマのセッションになりました。まずは、クライアントさんの話をヒアリングということで、どんなことをイメージをしているのか、お聞きしていきました。いろいろとこうしたい、ああしたい、というのは出てくるのですが、どんどん迷っている感じになってきました。沈黙が多くなってきたところで、私は急に視点を変えました。 

「ずいぶん迷っていらっしゃるようですね。きっと、自分が何を書きたいか? という問になっているから、出てこないんですよ。自分のサービスを展開していくのですから、自分じゃなくて、読む人が読みたいものは何か? から、自分は何を書けるのかを考えてみると出てくるかもしれませんね」

「ああ、以前書いていたときは、どんな記事を読みたいのかをそういえば考えていました!」

 自己探求の時間が長いと「自分は何をしたいのか?」の問いが多くなるので、なかなか気づきません。これから自分が世の中に役立つことをしていく段階となると、問は変わるのです。よく言う、「経営者と従業員の考え方は違う」ということです。

 

 ここから、書いてみたいことも見えてきました。あとは、これだけいろいろな人が表現をしていく場を活用している時代だから、やはり個性というところを磨いていく必要はあると思います。ここでしか読めないとか、見られないとか、面白いとか。それが文章に現れていたり、ビジュアル、扱っているテーマ、言葉が個性的など、いろいろと表現を追及できることはあると思います。日々書いていく中で、表現力も磨いていく必要があるのです。

 私は、独立して5年目あたりに文章力の未熟さに気づかされて、文章に関して「守破離」の「守」から始めることにしたのです。日本語の文法の本も読みましたし、根本的に自分の物の見方も変えていかないと、深い考察も書けないので、同時にコーチングセッションも深みをだしていくために、改めて傾聴の勉強もしました。いろんなお叱りを受けたので、勉強するに至ったのです。「プロの道へようこそ!」という、未来からのサインだったのだと思います。

 夢も叶って、それで終了にならないためにも、やはり継続力。自分のやることを継続させるというのと、お客様あっての自分のサービスを継続させるというのと、全然次元が違います。考えることが増えて、人生がもっと味わい深くなると思います。