深めるは、時間のいる作業。待てないとできない。

 クライアントさんは、1年前まではお勤めでしたが、今は、仕事を紹介してもらう形での個人事業主になりました。仕事は結構いただくそうで、日々忙しいようです。会社で働いているわけではないので、売り上げ目標があるとかではありません。自分の得意なことをお客様にサポートする毎日。評判がよければ、またリピートを依頼されたり、仕事が回ってくることも増えるのでしょう。しかし、本当は自分独自のサービスを展開させたいので、そのうち完全フリーになりたいというのがあります。
 

「自分のコンテンツを世の中に知ってもらうために、本を書いてみたらどうか?」という話を半年前くらいからしていました。しかし、仕事がどんどん回ってくるので、先延ばしにされました。これが終わらないと、次の扉は開かないだろう、というくらい、結構大きな扉です。ということで、6月の1D1U campを利用して、21日間で書くという、缶詰作戦にでることになりました。
 

 ただいま、キャンプ18日目。一通り最後まで書けて、推敲のところまで来ています! 速いと思われるでしょうでもこれは、書く前に何をしたかというと、半年前に1度セミナーをしているのです。自分が伝えたいことは何か? を言語化して、人に伝えるという経験を踏まえれば、本もイメージできてくるのではないかと。だから今となって形になってきたのです。時間がかかっています。実はその前にブログでアウトプットすることにトライしていた時代もありましたね。

 セッションも継続されているので、私は編集を手伝っています。全然進まなかったころは、「ビジネス書を書く」という目的になっていました。それではクライアントさん、全く面白い感じがしないご様子でした。

 私は構成をガラッと変える提案をしました。昔流行った『夢をかなえるゾウ』みたいなかんじで、主人公にメンターがついて、教えてもらいながら成長する物語にしたらどうか? と。しかも、漫画にしてみては?と。

 

 そこから、クライアントさんスイッチが入りまして、私もクライアントさんが絵心があることも初めて知りました。(笑) アイデアに詰まったときに、その都度セッションです。1か月に30分セッションを2回受ける形でどんどん進められています。

 最近、全体がなんとなく書けたようですので、私は全体を読んでフィードバックしていきました。ついに前回のセッションでは、「このキャラクターで本当にいいのか?」という話ができるようになりました。今は単にクリエイティブな作業を楽しめています。21日間の期限付き。脳もリミットがあると、未来もどんどん近づきます。


 何か作品を作るとき、何から始めたらいいのか? と思考停止がちです。「完成の形が完全にイメージできないと始められない」と考える人は多いのではないでしょうか? 一番やりやすいところからやればいいのです。ブログに書いてみたり、人に話してみたり、「アウトプット」の連続が深めることにつながるでしょう。

 その上深めることに必要なことは、しっかりとフィードバックのできる人に教えてもらうこが鍵です。この「フィードバック上手」が希少です。だいたい「いいね~」で済まそうとする人が多いように感じます。感性、洞察力、想像力のいる作業ですし、気持ちに余裕がないとできないこと。

 人生において、「何かを深めている」という人が全員かというと、そういうわけではありません。私も「深める」という言葉を知って、実際に深めてみようと思い始めたのが、36歳あたりからでした。深めるは、時間のいる作業です。自分の成長も待てないとできません。深めるを意識しだしたとき、私の人生は、また新しい扉を開けた気がしました。