先月のメルマガで、「聴くことから、描くことへ。: 共感とつながりの旅」を書きました。
私が父との留守番のために実家へ行ったとき、色鉛筆と画用紙と模写手本を持参し、84歳の父の絵心を引き出したという話です。今まで、父がじっくりと絵を描いているのを見たことがなかったですが、父の部屋を掃除しているときに、タイポグラフィの美しい書体を集めたスクラップ帳を見つけたり、82歳にしてはじめた陶芸の「いちごの絵」が絵心のあるものだったので、やらせてみたらどうだろうか? とふと思って、働きかけてみたのです。
その記事を読んだクライアントさんは、お子さんにやらせたいことがあるようで、どんな言動で促したらスイッチが入るのか? を考えてみたいということで、セッションのテーマになりました。
「どんな言葉をかけたらいいか?」と、人は言葉で動かそうをしますが、「やったほうがいい」と提案しても、反射的に反発したくなる人がほとんどでしょう。一方、こちらがある程度用意をしておき、さっと目の前に出すことは、相手を能動的にさせるコツだと思います。
高齢者は頑固者が多いと思いますが、父はこちらが強く言わなければ、とても穏便です。(笑)その理由は、母が散歩へ連れていったり、映画に連れていったり、運動させているからです。
リハビリの先生によると、他の高齢者よりかなり動いているので、そんなに忙しくして大丈夫かな?と心配していたそうですが、父が絵を描き始めたり、歩いても息が上がらず動けることに驚き、新しいモデルケースとして、とても参考になっているとおっしゃっていました。そういえば、血圧の薬も飲まなくなりましたし、そういうことも異例なのだそうです。
つまり、「運動」することで前頭葉が活発になり、絵を描くことも面倒にならなかったのだと思います。そのうえ食事も大事だと思います。父は米粒ひとつ残らず、全部食べています。箸を使うのも運動になっているでしょう。(笑)
クライアントさんは、栄養学も学んだそうですが、それが脳へ影響していることまでは、あまり意識をしていなかったようでした。そして、運動が脳にいいということも、知らない知識だったようで、20分のセッションのなかでいろいろと可能性を示唆することができました。そして、「マティス展」をお勧めしました。お子さんも楽しめるような冊子もありますし、アプリで音声ガイドを事前ダウンロードしておけば、お子さんに絵の説明をする準備にもなりますね。早速、クライアントさんもやる気になったようです。そして早速息子さんに言ったら、「マティス展へ行ってみたい!」となったようです!よかったですね。
私の着想の出どころも、やはり運動の成果だと思います。12年前にブログを2000文字、すぐには書けなかった頃に比べると、今は断然運動量が増えており、登山まではじめたので、さらに頭の回転が良くなっているのを実感しています。
気づけば、私はまんべんなくいろいろな習慣を同時進行しています。音楽、英語、運動、インプット&アウトプット、規則正しい生活、睡眠、食生活…を意識した毎日を過ごせば、脳が自動的にやってくれるのです。私の「習慣のシンフォニー」の動画も是非見ていただきたいです。まだご覧になっていない方は、是非インスパイアされてください!あなたの人生が、脳から変わります。
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