毎回のセッションは、未来の可能性に繋がる貴重な瞬間。

 先日、急遽セッションを予約されたクライアントさんから、「とてもすっきりした気分で、ゆっくり休むことができました」とご感想をいただきました。

 問題や悩みに対する責任感からくるストレスは、眠りさえも奪うものですが、対話というプロセスを通じて、その重荷を和らげることができるのです。

 セッションでは、モヤモヤしていることを話していただき、まずは、私と共有させていただきました。

 それから、本当はどうしていきたいのかを明確にするために、状況の整理と、別の可能性についても考えていきました。こうして第三者に話してみると、そんな考えもあったのか!という瞬間がよくあります。

 今回も、考えてもみなかったことだったようで、新しい世界線が見えてきました。セッションが無ければ、モヤモヤしたままの決断で、問題がもっと大きくなったかもしれません。

 というのも、そもそも「問題にフォーカス」していたことが、問題がより大きくなるのではないかという、モヤモヤだったのです。

 まずは、その問題の根源を整理するところが、今のやることかもしれませんが、可能性にフォーカスするために、今は土壌を整えているという意識でやることが大切です。

 例えば、私が組織にいたころ、ネガティブなムードをつくるスタッフに辞めてもらうところから、店づくりをしたことがあります。その辞めてもらうことを告げる方法でさえ、可能性にフォーカスした形で、話を持っていくことが大事です。私はそのころ、コーチングをまだ勉強していませんでしたが、店長として、スタッフにうまく話せたのではないかと思います。そのあとご存知のように、スタッフ一丸となって、セールス劇的アップの未来へつながりました。

 「問題に焦点を当てすぎるとその問題が増幅されるが、可能性に目を向ければ、新しいチャンスが見えてくると。以前も堀口さんおっしゃってましたよね」と、クライアントさんは思い出していました。そして翌日、未来の可能性へ続く選択ができたようです。

 モヤモヤを解消して、目の前の問題だけでなく、未来における新しい方向性を発見する瞬間が、クライアントにとっても私にとっても、価値ある時間となるのです。