「ま、いいか」許しの練習: 自己受容への旅

「日々の生活に大きな不満はないが、いつも心のどこかで引っかかるものがあった。その原因が自分自身にあることはなんとなく感じていたが、はっきりとはつかめずにモヤモヤしていた」という状態からはじまった、1D1U Campの20分セッションがありました。

 そのセッションで、私は問診のように深く掘り下げ始めました。まず、職場の人たちが、ストレスの主要原因ではないことに気づきました。問題は、時折見せる短気な態度のようです。周囲からも「短気」と指摘されたことがあったようでした。

 周りの人々の言動への反応は、彼らを許せていないこと、そしてそれ以上に自分自身を許せていないことを意味しているのです。


 許せない時間が長いということは、過去の失敗や小さな過ちをいつまでも引きずり、自分を責め続ける時間もながくなります。

 しかし、その大半は、さほど重大なものではないでしょう。だからこそ、「ま、いいか」と自分を許し、新たな可能性を探し始めたほうが賢明です。これにより、他人の小さな落ち度にも「ま、いいか」と思えるようになり、心が軽くなっていくのです。

 この変化は、時間を節約し、新しいアイデアへと繋がります。最終的には、「どうしようもない」という結論に至ることが多いのですから、早めに受け入れて次のステップへと進むのが賢明です。

 つまり自分を許すことが、短気を克服する鍵であることを理解しました。自分を許すことができれば、周りの人たちの落ち度も許せるようになるのです。

 以前の私はとても短気でしたが、今では信じられないほど落ち着いています。物事を受け入れることで、心は軽く、物事もスムーズに進むようになります。

 自己受容は、訓練を通じて身につけることができます。コミュニケーションスキル同様、「許す」ことも重要なスキルだと考えています。かつては「許せない!」と思っていた私も、このスキルを習得できたのですから。