クライアントさんの娘さんの野球の試合で、たまにしか来ないお父さんがプレーに関してネガティブフィイードバックを娘さんに言うことが多いそうです。だから、娘さんはお父さんが試合に来ることをよく思わなくなっているようでした。
娘さんが嫌がるからと言って、「野球見に来ないで!」とは旦那さんにも言えないし、そんなとき、母親としてはどんな風に仲を取り持てばいいのか、悩んでいるようでした。
私は言いました。「ここは、娘さんのフォロー側に周ってください! 人が成長するには、応援してくれる人が絶対必要ですから!」と。それで思い出したことがありました。
私がアパレル店長を始めて1年半くらいのとき、店の戦略を発表する店長会議がありました。私のお店はまだ、セールスは劇的に上がっておらず、顧客管理戦略を立てたばかりのころでした。
私の発表が終わると、ベテラン店長が私に言いました。「渋谷店、あんなにいい立地にあるのに、売上取れてないですね」と。一瞬にして会議室が凍りました。(笑) 私も何も言う言葉がありません。かつて、渋谷の店長だったA店長が私の援護射撃に一言言ってくれました。「私も店長をやりましたが、あそこはなかなか顧客さんがつきません」と。お陰様で会議室がまた平穏に戻りました。
店長会議が終わってから、A店長が私のところへ来て言いました。「絶対に堀口さんは売上アップできると思う!」と。そのときは、売り上げUPの戦略もまだ始まったばかりですし、未来は全く見えていませんでしたが、その言葉にどんだけ救われたことでしょうか。
A店長が私の成功を信じてくれたことが、何よりの心の支えになったのです。あの雰囲気の悪い店長会議の光景は今でも目に浮かぶほどです。ネガティブな気分に落とされてから、ポジティブな気分に上昇したその感情の落差が、今思えば、成功に必要な要素だった気もします。あの日から、燃えはじめたのは、言うまでもありません。(笑)
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