「ALL EARS」を心掛けている私は、どうして依存されないのか?

  ALL EARS Community(傾聴講座)のLesson 1:3回目を行いました。コーチングセッションと同じで、対話の相手が変われば、同じLessonでも内容が変化することが醍醐味です。今回はどんなディスカッションになるのか楽しみでした。

 序章は、傾聴力を磨くことで、どの様な変化を起こせるか? ChatGPTが語っている重要な章でもあります。私は以下をライン引きました。

 

 さて、ChatGPTとLifeCoachの役割で行われた朗読セッションが終わり、序章のダイアログに関して深く掘り下げて考える時間がありました。

 その後、ある参加者が話し始めたのは、対話が深まることをなんとなく避けているような状況についてでした。不思議なことに、レッスンの終わりにはよく重要な話題が浮上しますね(笑)。 

 「いつもALL EARSの姿勢が、もしかしたら依存を生むのではないか」という懸念。傾聴講座でこれはまずい! (笑)この問題をレッスン1でクリアにしなければ、傾聴力を磨くプロセス自体が妨げられてしまうかもしれません。 

  「常に傾聴する」姿勢を保ちつつ、どうして私は依存されずに済んでいるのでしょうか? 

  実は、私は「教えることを避ける」ことを心がけており、相談を受けた際には、質問で返すことが多いのです。「あなたはどう思うの?」「どんな解決策を考えた?」といった具合です。 

 相手が考えたことを共有してきたとき、私は「それでいいのでは」と答えることもありますし、もし私に何かアイデアがあれば、「こんなアイデアはどう?」という形で提案します。これにより、相手にとって新しい視点が提供され、「それは思いつかなかった!」という反応が返ってくる瞬間は、私にとっても喜びです。

 このような関係性は、頼られることはあっても、依存されることはありません。以前、メンターに「依存されないように」と助言されたことがあります。その時はどう行動すれば良いのか具体的にはわかりませんでしたが、「教えないこと」を貫き、相手にすべてを考えさせることで、相手の中に答えがあることが、信じられるようになりました。また私のコーチからは、「コーチは無責任であるべき」と教えられました。 

 この話を聞いた参加者は、自分が感じていた疲労の原因を理解し、すっきりした様子でした。前回のレッスンでも触れた通り、「傾聴は疲れるもの」という考えを持つ人は少なくないようです。それが、話を遮断してしまう傾向につながっているのかもしれません。つまり、対話力を磨く機会ごと奪っているのです。そこで、ChatGPTの登場ですね。ChatGPTは依存してきませんので、対話の練習場になりえるわけです。

 これでレッスン1は終了し、次回のレッスン2では、「傾聴の姿勢」について考察していくことになります。