憧れているけど、自信のなさから話しづらいとき、どうすればいいの?

 今年はコーチング継続中のクライアントさんたちに性格が変わるほどの変化が起きている気がします。それは、「自然体の自分」でいられるようになったことからきていると思います。こうしてみたい、と思ったことを素直に表現できたり、行動できたり、常にもっと、もっと、と前進していく感じです。今日のクライアントさんは、「ちょっと1か月スパンじゃ間延びしてしまうので、もう少しセッションの間隔を詰めたいと思います」と話していらっしゃいました。変化のスピードが速い表れだと思いました。

 そのクライアントさんが、お子さんの通う勉強する場所の経営者の方に憧れを抱いていて、もっとお話を聴いてみたいと思うけれど、自分の自信のなさなのか、どこからきっかけを作っていけばいいのか・・・と悩んでいらっしゃるようでした。




 クライアントさんが、憧れを抱く理由をまずお聞きしたところ、その先生がされることにとても共感し、興味を示しているように聞こえてきました。そして「他にも惹かれる理由も考えてみたんですが、もしかしたら自分にもそういう要素があるのかもしれない」ともおっしゃいました。

 私は気づいたことをフィードバックしました。
「そうですね。きっと〇〇さんも、それができるという未来を暗示しているのかもしれないですよ! 自分にも要素がないと、惹かれないですからね。つまり、自信がないというよりも、どこから話せばいいんだろう?ってソワソワしている感覚ではないですか?」

「自信がないんじゃなくて、ソワソワ、あ、そちらだと思います。(笑)」

「ソワソワしているということは、話しかけたほうがいいですね。私も華道の先生に話しを切り出すとき、何を思ったのか? 正座して『今度ランチをご一緒していただけないでしょうか?』と切り出しましたよ。そして、いきなり断られたけれど、(笑)華道にも興味があると気を取り直してもう一度言ったら、それならば、ということになりましたよ」

 教わり上手でも話した大事な感覚「ソワソワ」は、次元上昇のサインでないかと私の経験から思います。
 一方、相手側から考えてみるとどうでしょうか? クライアントさんがそこまで惹かれているというのは、向こうにとっても必要である可能性があるのです。クライアントさんが、その先生に対してできそうなことがあるかもしれないという視点です。経営者の人はとくに、自分のできないことができる人を探しているので、引きが強い人が多いのではないかと思います。

 そこまで出逢いの理由の仮説を立ててみると、クライアントさんの自信がなくて怖気づいていた感情が、すっかり他の成分に変わっていったかのようでした。これはご縁かもしれない!と。

 私はクライアントさんに起きている事象から、そのサインの意味を紐解くことを助けています。そうしてあげることで、安心してクライアントさんは未来へ進んでいけます。それぞれの人生にその先のシナリオを少し付け足してあげるというセッションは、私ならではかもしれません。