8ミリからChatGPTへ:私が見てきたテクノロジーの変遷。

 2000年頃、パソコンは20万~30万くらい。ビデオカメラだって10万とか…。自腹で買いましたけれど、あの頃は電化製品にかなりお金がかかりました。

 来週の月曜日に配信される『アパレル店長物語』では、私が初めてホームページを作るシーンが登場します。2004年2月のことです。当時、やっと自宅にADSLが導入され始めた頃で、多くの人はまだアナログ回線でインターネットを利用していました。ソーシャルメディアもほとんど知られておらず、私は2005年からMIXIを始めましたが、2004年初頭には存在すら知らない人が大多数でした。

 その当時、何か方法を知りたければ、本屋に行くか、誰かに教えてもらうしかありません。Googleを使っても、限られたホームページの中から情報を探すしかなく、YouTubeもまだ存在していませんでした。

 そんな中で、私はどうにかしてホームページを作成し、メルマガを発行し、さらに2004年7月からはブログも始めました。インターネットのセミナーだってほとんどない時代ですから、ネットマーケティングのセミナーに参加したこともありません。ネットで何でも情報が手に入る時代が来る前は、やはり自分の足で動くしかありませんでした。

 私の人生を変えた本田健さんの小冊子「幸せの小金持ち」もアナログな手法で広まっていました。メンターの金井さんによると、当時は住所を知らせて何冊も送ってもらうという方法が取られていたそうです。小冊子の製作費が高額なため、FAX DMが主流だった時代もあったようですね。

 私はWindows 95が発売された頃に大学生でしたので、テクノロジーの進化をすべて体験してきた世代です。27歳のフィリピン人の英会話の先生は、「ポケベル」が何なのか知りませんし、「HPビルダー」の話をすると、「それはハードウェア?それともソフトウェア?」といった混乱した質問が投げかけられました(笑)。

 8ミリビデオからVHS、ワープロからWindows 95、ブログ、YouTube、インスタグラム、Twitter、そしてChatGPTまで、すべての技術を網羅してきた私としては、この時代に生まれてよかったと感じています(笑)。


 そんな昔のガジェットが色々と出てくる『アパレル店長物語』を読んだ英会話の先生から、以下のフィードバックを頂きました。

 Another installment of the retro technology packed memoirs. Today's theme was finding face-to-face influencers in a pre-social-media world. You are laminating these stories so that future generations can read them. Awesome !

 レトロ技術満載の回顧録でしたね。今日のテーマは、ソーシャルメディア以前の世界で対面のインフルエンサーを見つけることでした。未来の世代がこれらの物語を読めるように、あなたはラミネートしましたね。素晴らしいですね!


 そうなんです。ソーシャルメディア以前の世界では、対面でインフルエンサーを見つけるしかありませんでした。自分の足を使って情報を集め、お金もかける必要がありました。

 そんな苦労を経てこそ、『アパレル店長物語』が面白くなっているのかもしれません。最後まで執筆し、Kindleと言う名のクラウドに、自分の生き様を永久に保存しておきたいと思います(笑)。