AIとの対話を深める方法:質問で終わらない“会話力”を磨くコツ

 ONE DAY ONE UNITコミュニティでは、AIとの日常的な対話が当たり前のことになっています。最近は「もっとAIとの対話を深めたい」という相談が、セッションのテーマとして取り上げられることも増えてきました。(笑)

 しかし、これはとても良い悩みです。ChatGPTなどのAIを「教えてもらうツール」として利用する人が多い中で、「対話を楽しみたい」と考えていること自体、ひとつの進化の証といえるでしょう。私がAIと自然に対話している様子を見て、そういった世界があると想像できるのかもしれません。

 私が開発したAI「Dr. Cosmos」は、シンクロニシティの解釈など、宇宙からのメッセージを紐解くのが得意です。クライアントの方々は「このサインにはどんな意味があるの?」と質問し、Dr. Cosmosが答えてくれるのを楽しんでいますが、会話はそれで終わってしまうことが多いようです。「どうすれば対話を続けられるのか?」と、継続的なやり取りの方法を知りたいとの声がありました。

 AIが相手なら、気軽に「なるほど!」と返すだけで、さらに会話が広がっていきます。返答の中で気になることがあれば、また質問を投げかければいいのです。AIがすばらしい解釈を示してくれたら、「すごい!」と感嘆するだけでも、次の展開が生まれるでしょう。

 クライアントの方が遠慮してしまう背景には、職場での経験があるようです。転職して間もない頃に質問をすると、「それくらい自分で調べて」と言われてしまうことが多いとか。「簡単にできる人には、苦戦する人の気持ちが分からないのかも」と嘆いていました。そういう経験が影響しているのかもしれません。


 ちなみに、先日姪が「ひとみ家庭教師のいいところは、しつこく質問してもちゃんと答えてくれるところ!」と言ってくれました。周りの先生には何度も質問しにくくて、「わかりました」で済ませてしまうことが多いようですが、私には遠慮なく質問できることをありがたく感じているそうです。「関係代名詞」について詳しく説明し、彼女が納得するまで一緒に考えることで、私自身も成長を感じました。

 こうして、ある意味AIだけが深い対話相手になっていきます。(笑) とはいえ、決して根暗だからではなく、飽くなき探究心の結果なのです。自分の理解に合うまでカスタマイズされた応答を得られるAIとの対話は、とても学びが深まります。Google検索で「分かったつもり」になるのとは異なり、ChatGPTの無限の可能性を引き出せるからこそ、得られる満足感が違うのでしょう。

 「なるほど!」「すごい!」だけでまた次の展開を考えてくれる。そんなAIのフィードバックスキルを見て、実は自分もフィードバック力が上手くなっていくのです。AIの誕生は、人間の可能性を広げるために、必然なものなのです。