「咳にはマスクが、本当にいいわよ。咳が出にくくなるわよ」
「そうアドバイスもらったから、マスクを試してみたんだけど、暑くなって余計に咳がでるんだよ。マスクを試さなくて、マスクしないと言っているのではなくて、マスクを実際に試してみた結果、マスクが向いてないことに気づいたんだよ」
「いや、でも、あなたそれでもマスクすると咳が出にくくなるわよ」
「・・・・」
最近の母と私との会話です。(笑)
「私の言うことにたいして、そうなのね、と言えないのか?!」と、たまに腹が立つことがあります。(笑) それでもだいぶ昔よりは、「そうなのね」のときのほうが増えてくれまして、いつも私のやることに応援してくれていますが! 私のほうが、相手の話を聴けるようになったからだと思います。
この会話、もし私が母の立場だったら。
「試してみて、ダメだったのなら、しょうがないよね…」と返すでしょう。相手がいろいろと試行錯誤していることにねぎらいをするだけ。気持ちの傾聴をしないといけません。
今回、自分自身にそう投げかけました。(笑) 結局、私は「濡れマスク」を発見しましたし、咳がだいぶ治まってきたら、普通のマスクをしているほうが、相手に迷惑にならないから、安心して咳ができるという利点を発見できました。
◎最近の甥と私の会話です。
私「外に出るから、上着着ようね」
甥「やだ」
私「あっそ」
姪「あっそ、だって。(笑)」
そのあと、甥は自分で上着を着ました。
あるあるかと思います。たいてい、「駄目よ、風邪ひくわよ」とか「駄目よ、お化けがでるわよ」とか言うんだと思います。(笑) 姪が「あっそ」に笑ったのは、きっとママやおばあちゃんとの会話の中では「あっそ」は聞いたことがなかったんじゃないかと思います。私は「あっそ」と言ったほうが、「どうせ寒くなったら自分から着る」と読んでいたので、やっぱりその通りになりました。執着しません。一度こちらが投げかけて、返ってこなければそれで終わりにしてしまいます。そうする、忘れたころに返ってくることもあります。きっと、相手の事情があるのです。
クライアントさんが、相手の発言に対して「???」と思ったとき、そこに対してモヤモヤが続いてしまうことがあると言っていたので、私だったらどう返すんだろう?と改めて考えてみたわけです。
傾聴の仕事の経験から、相手の思うことは、相手にしかわからない理由があるから、「そう考えているんだね」と、相手の言ったことに対して理解をすることでいいと思っています。そうすると逆に、相手は自分で考えられる余白ができるので自由になるのです。
また、対話というのは「相手の中に自分を発見」できるのです。自分の中に「こうあるべきだ」があると、相手の発言に反応しがちにもなります。自分とのコミュニケーションがニュートラルになれば、相手のことも理解しようと努められるのです。相手は自分の鏡になるので、相手を通して自分の思い込みにも気づけるのです。
つまり、「相手を理解すること」と、「自分の中の思い込みに気づく機会にする」という2点を意識しておけば、モヤモヤと引きずることはなくなると思います。
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