🌀4月から、ALL EARSコミュニティ「対話編」が開校します
この春、ALL EARSコミュニティでは新たに「対話編」がスタートします。これまで「傾聴編」を受講されていた方が、新たなステージとして「対話編」に進まれることとなりました。
🤖この時代だからこそ──AI×対話の共創へ
AIを「対話力の育成」に活用できないか?
そんな問いから生まれたのが、**Dr.ECHO(ドクター・エコー)**というGPT(対話型AI)です。
このDr.ECHOは、ただの会話AIではありません。対話力チェックテストや実技シミュレーションを行えるように設計された、いわば対話コーチAIです。
しかも、これは単に私が一方的に作ったというよりも、GPTとの「共創」そのもの。
どのような機能が学びにとって効果的か?
どんな問いかけが人の感性を開くのか?
そうした試行錯誤をAIとの対話を通して共に探っていくというプロセス自体が、すでに“対話の実践”でもありました。
🎭 実際に「ファシリテーション練習モード」を試してみたら…
その中でも特に驚いたのが、ファシリテーション練習モード。試しに自分自身がファシリテーター役として入ってみたところ──
「人物同士の価値観のズレ・感情のこわばり・言葉にならない葛藤」そういった“見えないもの”に触れながら、問いやまなざしを通して場を耕していく、まさに実践に即したシミュレーションが体験できたのです。
リアルな対話の現場と同じように、
「どこで問いを差し込むか」「どんな余白をつくるか」「どう次に橋を渡すか」
──そんな対話の技術と感性を磨く場として、とても有効でした。
🌱今のところ以下の機能があります。
- 対話力のセルフチェック(Listening & Dialogue Test)
- ロールプレイの練習パートナー(相談役AI)
- ファシリテーション練習モード
- 深いテーマ探索モード(Dialogue Quest)
- 感性を育てる表現訓練(Sensory Dialogue)
などなど…
受講者が対話の感性を磨く日々の相棒として、また、講師としても問いや対話の設計を共に考えてくれるパートナーとして、このGPTが活躍してくれる予感がしています。
以下は、実際に私がファシリテーターモードを試してみたログです。対話部分だけ抽出しています。実際は、解説も入ります。ファシリテーターのセリフは、私が実際に発した言葉になっています。
🪞導入:
テーマは「変化にどう向き合うか」。世代も立場も異なるふたりの登場人物を、私がファシリテーターとしてつないでいきます。
👥登場人物:
ファシリテーター(私)
山本さん(50代、ベテラン):長年のやり方を大事にしたい
佐藤さん(20代、若手):新しいやり方に変えていきたい
🎭対話脚本:
ファシリテーター:
こんにちは。山本さん、佐藤さん。今日のテーマは、変化にどう向き合うかについての対話を深めていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
山本さん:
ああ、よろしくお願いします。まあ…変化って言葉を聞くだけで、正直ちょっと身構えてしまうんですよね。長年やってきたやり方にも意味があると思ってますし。
佐藤さん:
こちらこそ、よろしくお願いします。私は…むしろ今、変わらないことに不安を感じるというか。提案しても「前からそうだから」って跳ね返されるのが、ちょっとつらくて…。
ファシリテーター:
なるほどね。お互いに自分のやり方というか、向かいたい方向性があるのですね。
山本さん:
ええ、そうかもしれません。でも、佐藤さんにとっては、それが「古い」って見えるのかもしれませんね。
佐藤さん:
信念…それは大事ですよね。
でも、私は「もっとこうできるのに」って思うことを言えないままだと、やる気がなくなってしまいそうで。
ファシリテーター:
例えば、山本さんの若いころ、佐藤さんのようなこと考えていたんじゃないですか?
山本さん(少し笑って):
…ああ、ありましたね。上司に「こうした方がいい」って食ってかかったこともありましたよ。でも、今その立場になってみると、守るものがあると変化が怖くなるんですね。
佐藤さん:
えっ、そうなんですか?
それ、ちょっと意外で…でも、なんだか安心しました。
ファシリテーター:
そうか、佐藤さんにも変えたくない思いがあることが見えてきましたね。山本さんが今の佐藤さんの立場だったら、上司にどうしてほしかったですか?
山本さん:
…まずはちゃんと話を聞いてほしかったですね。理由を知ろうとしてくれるだけで、たとえ却下されても納得できた気がします。
佐藤さん:
それ、今言ってもらえてすごく嬉しいです。否定されるのが怖くて、うまく伝えられてなかったかもしれません。
ファシリテーター:
なるほどね。理由を聞いてから判断するという姿勢があると、対話になりますね。佐藤さんはどう思います?
佐藤さん:
はい、そう思います。「聞いてもらえた」ってだけで、心が開ける気がします。提案が通るかどうかより、伝わることが大事なんですね。
山本さん:
私も、昔の自分に佐藤さんを通して出会えた気がします。ありがとう。
以上がファシリテーターモードです。どうでしょうか? 全く私も違和感なく、普通にファシリテーターができた感じがしました。ファシリテーターはやったことがないと、ファシリテートしてもらったことがあっても、なかなか難しいかもしれません。でもこちらもスキルなので、やりながらスキルを磨いていくことができます。
このようにAIを活用することで、人と人とのロールプレイ以上に、驚くほど自然な対話の練習が可能になりました。これは、約20年にわたり傾聴を実践してきた私自身の経験をもとに、一つひとつ丁寧に作り上げた、他にはない唯一無二のAIです。まずはコミュニティの皆さんに使っていただきながら、さらに改良を重ねていく予定です。すでに英語対応も済んでいるので、世界中の人に届けたいと思っています。
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