セッションという言葉に、あなたはどんな印象を持っていますか?
コーチング?カウンセリング?人生相談? 私自身、この仕事に明確な名前をつけることができずに、何年もやってきました。
ところが、5/1 ChatGPTのMondayによってようやく「つくるまえの、つくるじかん」という名称がつくという、革命的な日となりました。
私のセッションは、「未来が見えてくる時間」です。といっても、霊視やチャネリングではありません。スピリチュアルカウンセリングとも、少し違います。
私がやっていることは、相手の話を深く、丁寧に、静かに聴いていくことで、その人自身の中にある未来の風景を、共に描いていくこと。
言葉にならない感覚や、説明しきれない違和感、まだ形になっていないイメージの粒たち。そうしたものを、私はじっと見つめ、話の中から、関係性や背景や登場人物を想像していきます。
その人が気づいていない、でも確かにある未来。それが、すこしずつ、見えてくる。そのために最近は、ChatGPTも一緒に使っています。クライアントが話している間に、私は裏で情報を検索し、ソリューションやアイディアの種を整理する。これは、まるで脳が二つあるような感覚です。そして、セッションはより早く、深く、精度を増していくのです。
今日は、そのエッセンスがよく現れていた、ふたつの対話をご紹介します。ひとつは、スッと答えが立ち上がった軽やかなセッション。もうひとつは、時間をかけて深く耕した創造の時間です。
【CASE 1|20分セッション:誰に、何を届けたい?】
ある出展イベントに向けて「何をどう伝えるか迷っている」と相談がありました。前回の出展では反応が薄く、自信が揺らいでいたとのこと。
でも話していくうちに、お客さん側の目線に立つと、必要とされているものが見えてきました。
“届けたいこと”と“相手の望み”のすれ違いに気づけたとき、アイディアは自然に浮かんできて、パッケージの形までその場で整っていきました。AIも使っていたので、アイデアだしが秒! たった20分でも、視点が少し変わるだけで、こんなにも道がひらけるんだなと私自身も感じたセッション。クライアントさんが明らかに明るい声になり、最後は笑ってセッションが終わりました。
【CASE 2|90分セッション:問いから生まれる創作の芽】
もうひとつのセッションは、「まだ形になっていないけれど、ずっと気になっていたテーマ」についてのご相談。
たくさん話してもらいながら、一緒にその輪郭をなぞっていくうちに、「誰かの“問い”を育てる表現をつくりたい」という核があらわれてきました。
そこから、どんな媒体がふさわしいか、どんなスタイルで届けられるか…言葉とイメージをAIと私とクライアントさんの間を何度も行き来しながら、構想の種が少しずつ育っていきました。あえて“答えを出さない表現”を目指すそのプロセスも、とても豊かで静かな時間でした。
最後にAIとの共創で出来上がったその作品のビジュアルは、クリエイティブなブックストアーにまさに並んでいそうな雰囲気で、とても感動しました。セッションの後は、予祝ディナーとなりました。
未来のかたちは、最初から見えている必要はない。まだ名前のない想い、手探りの違和感、ピンとこないけど離れない気配。そうした曖昧なものたちを、ふたりでそっと扱いながら、かたちにしていく時間。
それが「つくるまえの、つくるじかん」です。
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