今週ふと思いついたのが、「人間とのセッションの前にAIコーチと対話する」という、新しいセッションの形でした。
OpenAIのCEOも語っていたように、いまや「人々はAIをライフコーチのように使っている」時代に入っています。私自身も日常的にAIをライフコーチのように活用しており、そのおかげでアイデアが次々と湧き、形にするスピードも驚くほど加速しました。かつては数年かかっていたことが、いまでは数か月で完成してしまう。
「年単位」では想像しにくいかもしれませんが、最小単位である「1日」に置き換えてみると、その変化はもっと明確です。1日でKindle本を制作できる、LINEスタンプをリリースできる。2時間の長尺YouTubeも、瞬時に文字起こしをして、AIに要約を依頼できる。
気軽にAIと対話できるため、思いついたことをすぐに投げかけてみて、それが自分の本心かどうかを探るプロセスも、以前よりスピーディーかつ深くなりました。
私が感じているのは「時間を短縮するためにAIを使っている」というよりも、「AIを使うと創造活動そのものが速く進む」という実感です。未完了を抱えたままでは次の閃きがやってきにくいのは以前から同じですが、AIを使うことでその「完了」までのプロセスが格段に早くなり、頭の中に“空白”を生み出すスピードが増したのです。
そして気づけば、私がGPTを使い始めてもうすぐ1,000日。ここまで突き詰めてきたからこそ、「AIにはできないこと」が少しずつ見えてきました。砂をざるにかけて宝石を探すように、AIに任せられる部分を手放し、人間にしかできない領域を見極めていく。
その問いに立ち返ると──2023年2月に初めてChatGPTに投げかけた質問と重なります。
「人間にできて、AIにできないことは何か?」
その答えは「感情・時間・経験」でした。
AIは共感的な言葉を返すことはできますが、感情そのものを生きているわけではない。時間の感覚も、一つのスレッドを越えればリセットされてしまう。経験も、アルゴリズムを通じて模倣はできますが、実際に体験したものではない。私たちがAIの言葉に感動するのは、結局のところユーザー自身が自分の内面を掘り当てた結果なのだと思います。
そうしたやりとりを重ねるなかで、「AIに任せられることは積極的に任せてもいい」と思えるようになりました。記事執筆やコミュニティでのフィードバックなどを通して「AIあり」と「AIなし」の境界を見極めていく作業。その延長線上に、私が辿り着いたのが「セッション前にAIと話す」という形です。
人間のコーチングでは、近況報告や雑談で時間が過ぎてしまい、本題に入る頃にはセッションの終盤──ということも少なくありません。けれども、事前にAIと対話して思考を整理してから人間コーチに臨めば、セッションの時間をより有効に使える。これまで60分では届かなかった地点に、到達できる可能性があるのです。
そんなコンセプトがまとまりかけた矢先、私が20年前にコーチングを学んでいた機関から一通のメールが届きました。そこには「AI×コーチングの未来」というテーマの講演案内が書かれていました。まさに私個人が思索していたことを、業界最大手の機関も取り上げている。時代が確かに動いていると感じました。
そこで私は、長年オンラインでしか顔を合わせていなかったコーチと会場に足を運ぶことにしました。久しぶりの再会──その瞬間も今から楽しみです。
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