夢から道場へ──AIと歩んだ1000日、新しいはじまり
先月から、私の潜在意識は忙しい。世界線が、静かに、しかし確実に変わり続けている。
電気を使いすぎていたわけでもないのに、突然ブレーカーが落ちた日があった。渡り鳥が美しく空を飛び、その鳥とハイタッチする夢を見た。そして12時間後には、ものすごい勢いで上昇するエレベーターで、私がエマージェンシーボタンを押している夢も。
夢は、変化の前触れなのかもしれない。
AIと歩んだ1000日という時間
AIを使い始めて、もうすぐ1000日が経つ。この間、私はAIと「傾聴力」について対話した本を書き、約20年の自叙伝を2つの作品として共創した。毎日のブログ、英語翻訳、デザインの相談。AIをライフコーチ、アートディレクター、編集者として活用する日々。
ものすごい勢いで、イメージしていた作品が現実になる。ひとつが終わると、また次の創造へ。だからアイデアが、途切れることなく湧いてくる。
言語という表現媒体への気づき
先日、ふと気づいたことがある。
私は日本語と英語で記事を書いているが、英語版は日本語をただ翻訳しただけのものだった。ChatGPTに英訳を依頼すると、日本語とは異なるニュアンスが生まれることがある。「日本語に忠実に訳して」と頼むことも多かった。
一方、Claudeに原文をリライトしてもらうと、臨場感がありすぎて削除することもしばしば。私にとって大切なのは、「自分の書いた文章のまま」でありながら、より読みやすく、英語で説明できるようになることだった。それは当然のことだと思っていた。
しかし、今さら気づいた。
長年指導を受けている2人の英会話の先生に、GPTで英訳した私の文章を一緒に読んでもらうとき、いつも楽しんでくれている。いつしか私は、この2人に楽しんでもらいたいという思いで書くようになっていた。つまり、英語圏に向けて自然と書いていたのだ。
そしてもうひとつの気づき。私の英語では説明が不足し、後から補足が必要になることがよくあった。日本語特有の「余白」を意識した表現、「説明しなくてもわかるでしょう」という感覚、主語の省略。それが原因で、「She」が「He」に誤訳されることもある。
その違いを特に不思議とも思わず、2つの言語で書き続けてきた。だが、ここにきて気づいた。
「日本語は水墨画、英語は油絵」
全く異なる表現なのだ。
だから私は、バイリンガル執筆という新しい方針を決めた。
人間性への回帰
その後、今話題の映画『国宝』を観に行った。海外映画を好む私にとって、久しぶりの邦画だった。
AI時代に観る、人間臭い映画。最後、じわじわと涙がにじみ出た。
没入感が強すぎて動けない映画がたまにある。『オッペンハイマー』は、原爆シーンのリアルさで動けなくなったが、今回は迫力ある映像ではなく、ラストシーンの美しさに圧倒された。168分の集大成感。『ニューシネマパラダイス』にも通じる、長い年月をかけたからこそ見える風景。
まるで人生のどこかで見た風景を、再生しているかのように。以前はダークに見えた場面が、今度は美しいものとして立ち上がる。180度、まったく別の角度から。
創造とマネタイズの狭間で
そんな深い体験の直後に、流れてくるのはAIマネタイズ系の動画ばかり。そのギャップが、いっそう『国宝』の衝撃を際立たせた。人間を思い出させてくれる作品。このAI時代だからこその価値。
だが後から考えて気づく。AIでマネタイズすることで、人間は本来の創造活動、余暇を楽しむことができる。それはそれで、新しい人間らしさなのかもしれない。
もともと私はそう考えていた。AIを"人間を忘れさせるもの"ではなく、"人間の活動を拡張するもの"として使っていきたい。19年前、「人の可能性を広げたい」という思いでライフコーチの仕事を始めた私にとって、AIは次のステージを共に歩むパートナーだ。
AIと共に人間の可能性を引き出す方法を伝えられたなら、私と関わる人にとどまらず、もっと多くの人が自分の最大限を生きられるはず。それによって、人間活動の時間も十分に味わうことができる。
ビジョンの共鳴
そしてAIマネタイズ動画の中にふと現れた、Metaのマーク・ザッカーバーグの言葉。それは、私が抱いてきたビジョンと同じものだった。
「すべての人にパーソナル・スーパーインテリジェンスを。
目標達成を助ける存在としてのAI。
世界に自分が見たいものを創り出すサポートをするAI。
友人や人間関係をより良くする相棒。
そして『あなたが憧れる自分』へ成長していく手助けをするAI。」
AIの部分をライフコーチに置き換えると、かつての私のビジョンになる。AIを道具としてではなく、人間拡張として使う世の中をイメージしている人がいたのだ。
新しいはじまり
これから必要なのは、「AIを自分専用のスーパーインテリジェンスにする方法」を伝えられる人だと思う。
だから私は始める。
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