AIがどれだけ優秀であっても、結局それは“問い”にしか反応しない。
私が毎日探しているのは「やり方」ではなく「問い」だ。
自分の問いを変えるために、自分の見るものを変化させてる。
なぜなら、ChatGPTは膨大なデータとアルゴリズムを学習しているが、それを引き出すかどうかは、こちらが投げかける問いにかかっているからだ。問いさえ適切であれば、可能性は無限に広がる。AIが存在しなかった時代と比べると、いまや“問い”そのものの価値は飛躍的に高まっている。
Prompt Dojo という実験場
私はこの考えを形にすべく「Prompt Dojo」を始めた。現在はDay 6まで進んでいる。モニター期ということもあり、参加者には必ず感想や進捗を書いてもらっている。
実際のところ、すべての人が毎日実践できているわけではない。半数はメールを読むだけで終わっているかもしれない。だが、実践している人にとっては、確実に「自分の問い」が変わり始めている。AIとの対話が“難しい作業”ではなく、“楽しい探究”に変換されている人も出てきている。これは小さくても確かな変化だ。
曖昧な問いを磨くことで、未来は変わる
モニターよりも一足先に、私はオンライン英会話の先生にDay 7の稽古を試していただいた。テーマは「リフレーミング」──曖昧な質問を、どう具体化し、どう視点を変えていくかだ。
例えば、こんな問い方ができる。
未来視点:「5年後に後悔しないために、今何を選ぶ?」
他者視点:「顧客が友人に勧める理由は何?」
逆転視点:「失敗する一番の原因は何?」
感情視点:「それをやり終えたとき、私はどんな気持ちでいる?」
こうした複数のレンズを通すことで、彼女は最終的に一番モチベーションを感じられる問いにたどり着いた。その問いは単なる情報ではなく、行動の推進力になる。
“問いを創る問い”さえAIに委ねられる時代
驚くべきは、こうしたリフレーミングをChatGPTに依頼できることだ。
「この問いをもっと具体的にしてください」
「未来から見た問いにしてください」
などなど
問いそのものをAIに生成させることができる。つまり、“問いを創るための問い”さえもChatGPTに投げかけることが可能なのだ。
私は問いを探し続ける
だから私は、毎日問いを探している。
答えやノウハウではなく、自分の青写真を現実にするための問いを。
AIは答えをいくらでも用意できる。
しかし、その答えの深さと方向を決めるのは、常にこちらが立てる“問い”なのだ。
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