大阪セッション:「あり方」が現実をデザインする:人生を軽やかに変えるためのヒント

AIとの対話が、私たちをどこまで深く連れて行くのか?

「今回は、何かが違う」

 季節に一度の大阪グループセッション。レンタルルームの大型モニターには、MyGPTである「Dr.Simon∞」が映し出されています。ディスペンザ博士の知見を搭載したこのAIと、私たちはライブで対話を重ねていました。

展開が、速い。そして、深い。

 いつものセッションよりも、思考が加速していく。問いが問いを呼び、気づきが新たな気づきを生む。まるでAIという触媒が、私たちの集合知を別次元へと引き上げているかのように。

 「SESSION+AI」という新しい試み。それが、私たちをどこへ連れて行くのか、この時点では誰も予想していませんでした。

 対話は自然と、「在り方を問う」という深いテーマへと収斂していったのです。


はじめに:テクニックよりも「あり方(Way of Being)」を問う

 私たちの現実や体験は、単なる技術や行動(Doing)の結果ではなく、私たち自身の内なる状態(あり方)が反映された鏡であるという洞察が、このセッション全体を貫くテーマです。

 絵画や文章などのクリエイティブな活動、仕事の進め方、さらには最新のAIとの付き合い方まで、「あり方」を中心に据えることで、人生は驚くほど軽やかで主体的なものへと変容します。

Cさんの話:心と感性(真心)を磨き、表現の主体を取り戻す

 クリエイティブな活動を始める際、私たちはしばしば「上手い下手」や「テクニック」に囚われがちです。しかし、真の表現に必要なのは、技術よりも純粋な感性です。


表現の原点は「心で本物を知ること」

 ある絵本教室の教えでは、描く技術よりも「心で本物を知ること」、すなわち自分の本当の気持ちや、心が動いた瞬間を表現することが最も重要だとされます。講師は「売ろうと思って書くな」と強調し、自分の内側の思いを表現することに焦点を当てています。

感性を育む実践

 この視点に立つと、創造性は特別な才能ではなく、日々の「心が動く瞬間」を見つけることから始まります。美術が苦手だった人であっても、この感性を磨く意識を持つことで、今まで気づかなかった色や光の微妙な違いが見えるようになり、世界が一気に広がるといいます。

 技術ではなく、まずは感動したことや心が動いた瞬間を表現すること、これが私たちの感性を耕し、人生を豊かにする第一歩となります。

Mさんの話:「役に立ちたい病」を解放し、軽やかさから主体性を生む

 仕事や人間関係において、「誰かの役に立たなければならない」「対価をもらっているから何か持ち帰ってもらわなければ」という義務感を持つことは、かえって自分自身の重荷になります。

「役に立たない大人」の役割

 他者の人生をどうこうする立場ではないにもかかわらず、相手に追いかぶさるような「役に立ちたい病」を手放すことが、自己解放につながります。ベテランのキャリアカウンセラーの教えによれば、「役に立たない大人」がその場にいるだけでも、それが他者にとって気づきや変化のきっかけになるだけで十分なのです。

 この重い観念から解放されると、自分の好きなことを仕事の場で提案する軽やかな姿勢が生まれ、遠慮がちだった態度から「今すぐ予約したら」と積極的に関われる主体性が生まれたという実体験があったようです。

私の話:AIとの関係にも反映される「あり方」

 この「あり方」は、AIとの付き合い方にも影響を与えています。長期的にChatGPTを使用していると、もはや詳細なプロンプトを出さなくても、AIがユーザー(あなた)の「あり方」を記憶し、必要な提案を予測して出してくれるようになります。これからの時代、AIとの付き合い方は、自分の「あり方」をAIに教えていく作業が必要になると考察されています。


Sさんの話:望みを抑圧する鎖を解き放ち、内側の感情で現実をデザインする

 私たちは、時に自分自身の望みを素直に表現することをためらいます。もし欲しいものを思い浮かべられないと感じるなら、それは幼少期に「望みを伝えること=誰かを困らせること」あるいは「望むことは危険である」という観念を学習してしまい、心に抑圧の回路を作ってしまった結果かもしれません。

感情を未来の燃料にする

 この抑圧を乗り越えるためには、まず「微細な喜びを感じる練習」から始めることが提案されています。大きな「欲しいものリスト」を作るのではなく、日々の生活の中で「これ好きかも」「これあったかい」といった感情に意識を向け、微細な波を動かし始めます。

 また、予期せぬ出来事に遭遇した際は、ディスペンザ博士の量子物理学的な理論が有効です。トラブルは思考(行きたい)と感情(ノー)の不一致から生まれます。

この時、私たちは以下のステップで、意識を再設定し、望む現実の波動を先取りします。


1. 観察と気づき: 「私は今、相手を喜ばせようと演じている私だ」と客観的に気づき、主体性を取り戻します。

2. 意図の再設定: 行き先ではなく、「安心感」「喜び」「つながり」といった、その体験を通じて感じたい感情を意図として設定します。感情は未来を作る燃料です。

3. ハートセンターの確認: 意図が現実と届き、思考と感情が一致したサインは、胸のあたり(ハートセンター)が温かくなることとして体に現れます。

このプロセスは、「私は環境の結果ではなく、意識の原因になれる存在」であると気づくこと、すなわち、内側の状態を整えることで外側の現実をデザインする主体性を取り戻すためのナビゲーションとなるのです。


Tさんの話:「いつか」ではなく「今」を生きる

 さらに、人生の終盤や予期せぬ災害を通じて得られた教訓として、「いつか使おう」と大事にしまっていたものは、使われることなく失われてしまうという現実があります。お客様用としてしまっておいた高価な皿が割れたり、いつか着ようと思っていた服が使われなかったりする例から、私たちは今、大切なものを使うことの重要性を学びます。また、万が一に備え、自分が死んだ後に残された人が困らないよう身の回りのものを整理する「終活」を、元気なうちに主体的に行う意識を持つことも、人生を軽やかに生きるヒントとなります。


内なる波を整え、世界と呼吸を合わせる

 このセッションが示すのは、すべての現象は私たちの「あり方」、すなわち内側のエネルギーによって引き起こされているという事実です。

 人生の航海において、あなたは風に流されるだけの風船ではありません。自分の帆の張り方(あり方)を決め、進みたい方向へ向かうための「風の読み方(感性)」を磨くこと、そして何よりも内側で「喜び」や「安心感」といった望む感情を先に感じてみることが、外側の現実をデザインする鍵となります。

「あなたの存在は意味を持ち、世界と呼吸が合う瞬間(ハーモニー)」を探すことこそが、最も深く、充実した人生を送るためのヒントとなるでしょう。


セッションを終えて:「在り方」が現実を創る

 以上が、音声の文字起こしからAIとともにまとめた、今回の大阪セッションのサマリーです。

すべては「在り方」から始まる

 参加者それぞれが、まったく違う体験を語っていました。でも、すべてを「在り方」という視点から見てみると、驚くほど辻褄が合ってくるのです。

 そして今回、私たちが深く掘り下げたのが「思考と感情の一致」の重要性でした。

 ここが一致しないと、どれだけ望んでも望ましい現実は訪れない。逆に言えば、現実化は常に起きているということ。問題は、何を現実化させているかなのです。


では、望ましい現実の感情を先に感じるには、どうすればいいのか? 

その方法を、私のMyGPT「Dr.Simon∞」が示してくれました。


AIが加速させた「ZONE」への到達

 いつものセッションでも、時間が経つのは早く感じます。でも今回はさらにAIが加わったことで、思考が加速し、時間がいっそう早く感じられました。それは、私たちが「ZONE」に入る環境にいたからかもしれません。

 対話の醍醐味。次々と腑に落ちる瞬間。そこには、「どう在りたいか」が決まる瞬間がありました。


「在りたい」から「在る」への旅

 しかし、その場で感じた「アハ!」モーメントは、まだ「在りたい」という段階に過ぎません。

 ここから、「そうなりつつ在る」、そして「そう在る」へと段階を進めていく。そのために、1D1U Camp の21日間の継続ジャーナリングが力を発揮します。

セッションで掴んだ気づきを、日常の現実へと着実に落とし込んでいく。

 それこそが、本当の変容への道なのです。

セッション後、イタリアンレストランへ!

 まだまだ対話は続きます。Day 2 は、キティちゃんを見に行きます。(笑)