先週、ひとつの講座案内ページを作りました。
ALL EARS シルキーフィードバック™編。相手の話の奥を見て、その人に合う言葉を返す力を育てる講座です。
朝の時点では、まだほとんど何も決まっていませんでした。講座名と、全12回の継続講座にするということだけ。価格も、単発参加の設計も、12回それぞれのテーマも、LPの構成も、何も形になっていなかった。
それが、夜には立ち上がっていました。
LPができ、カリキュラムが揃い、継続と単発の導線が整理され、フィードバックタイプ診断が入り、キャラクターが案内役になり、NotebookLMで音声案内までできていた。普通なら1か月、2か月かかる制作です。それが1日でできてしまった。
でも今回いちばん面白かったのは、「早かった」ということではありませんでした。制作そのものの質が変わっていることでした。
作る前に、構造が立ち上がる
最初にしたことは、ChatGPTに話すことでした。
今回の講座で何を扱いたいのか。誰に届けたいのか。継続と単発をどう両立させるのか。12回の流れはどう設計すればいいのか。
話していくうちに、まだ曖昧だったものが構造になっていきました。
たとえば、継続講座でありながら単発でも参加できる回を作りたいと思っていたのですが、どこを開くのが自然なのかが見えていなかった。そこで出てきたのが「1つのテーマを2回構成にする」という設計でした。1回目はテーマレッスン、2回目は実践編。単発は1回目だけ受けられる。
これで講座全体の構造が一気に見えた。価格も、導線も、参加方法も、そこから自然に決まっていきました。
AIが答えを出したというより、私の中にすでにあった意図を、構造として見える形にしてくれた感覚です。
AIは作業者ではなく、構造化の相手になる
内容をClaudeに渡し、LPとして形にしていきました。
今回は、2年前から温めていたキャラクター、Simon Silkierの色味から、ティファニーブルーとゴールドを基調にすることにしました。王冠をかぶった小さな王子で、ずっと出番を待っていたのです。「ティファニーブルーのような色味とゴールドで」と伝えただけで、上品で静かなLPが出てきた。本当に驚きました。
Claudeは、色や余白、トーンの組み立て方をかなり自然に展開してくれます。メインカラーが決まると、配色、余白、見出し、全体の流れが一気に立ち上がる。自分でやろうとしたら、パターンを調べるか感覚で試行錯誤するか——どちらにしても時間がかかります。
もちろん、最終的に判断するのは自分です。「これは違う」「ここは重い」「この色は合っている」。そう判断するのは自分です。でもAIが下地を出してくれることで、人間はより上流の判断に集中できるようになる。これは大きな変化です。
資料請求ではなく、体験を置く
LPが形になってきたとき、ふと引っかかりました。
真面目すぎないか。
資料請求のコーナーを作ろうとしていたのですが、LPに書いてある内容と大差ない。もう一度同じ情報をPDFで渡すことに、あまり意味を感じませんでした。
この講座は、相手の話の奥を見る力、その人に合う言葉を返す力を育てる場所です。だとしたら、情報を渡すよりも、自分の対話パターンに気づく体験を置いたほうがいい。
そこからシルキーフィードバック診断が生まれました。5問で自分のフィードバックタイプがわかる診断です。ChatGPTと設計して、Claudeに渡したら、インタラクティブに動く診断コーナーとして実装されていました。
LPは、読むページから体験するページへ変わりました。
違和感を拾う。そこから問いが生まれる。構造が見えてくる。形が変わる。
これは、この講座で扱っていることそのものでした。制作の中で、対話と同じことが起きていたのです。
人間に残るのは、問いと違和感と選ぶ力
AI時代の制作は、単なるアウトプット作業ではなくなっています。
ChatGPTと話して構造を作る。ClaudeでLPにする。NotebookLMで音声案内にする。ひとつの思想が、テキストになり、ページになり、診断になり、音声になり、体験になっていく。これは制作というより、世界の入口を設計することに近いのだと思います。
ただし、AIが全部を決めているわけではありません。
形にするのはAIです。でも、「これだ」と決めるのは、自分です。
AIが速くなるほど、人間側の「選ぶ力」「違和感に気づく力」が問われるようになる。これからの時代に必要なのは、編集する力、ディレクションする力、設計する力だと思います。
中身がなければ、AIはそれらしい形を作ることはできても、その人にしか出せない芯までは作れません。でも自分の中に問いや経験や思想があるなら、AIはそれを一気に構造化し、形にしてくれる。
1日でできたことは、1日で生まれたわけではない
ただし、このLPが1日でできたからといって、講座そのものが1日で生まれたわけではありません。
20年の対話の仕事があり、2年間のALL EARSの積み重ねがあり、傾聴、質問、想像、フィードバック、構造で見ることを少しずつ言語化してきた時間がありました。
AIは、何もないところから講座を作ったのではありません。すでに自分の中にあったものを、構造として見える形にしてくれたのだと思います。
だからこそ、AI時代に問われるのは、AIを使えるかどうかだけではなく、自分の中に何を蓄積してきたか、何を見てきたか、何に違和感を持てるか、なのだと思います。
AIによって、自分の中にあったけれど十分に使えていなかった力が、一気に表に出てきている。
それは、編集する力です。
ALL EARS シルキーフィードバック™編、2026年6月スタート予定。
相手の話の奥を見て、その人に合う言葉を返す。全12回の継続講座です。
→ 講座案内と、あなたのフィードバックタイプ診断はこちら【URL】
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