先日、長く1D1Uに参加してくださっている方と話していました。
「定期開催終了を決めたら、そもそも1D1Uって、私たちにとって何だったんだろうって、振り返り始めたんです」
気づけば、8年間。
8年という月日は、本当に長い時間です。
長すぎて、始めた頃の自分と今の自分が、果たして同じ名前で呼んでいいのか怪しいくらい(笑)。
でも、終わりが見えたからこそ、初めてこの8年間を深く振り返る時間が生まれました。
そして、今のところの結論はこうです。
ONE DAY ONE UNITは、
いつの間にか、
ONE DAY ONE UNKNOWN(一日ひとつ、知らない世界へ)
になっていたのだと。
「最近、すごく落ち着いているんです」
その方は最近、以前よりずっと気持ちが落ち着いていると言います。
もちろん、日常や仕事では相変わらずいろんな出来事が起きます。
けれど以前のように、その波にいちいち巻き込まれなくなったのだそうです。
心に、ひとつの「余白」が生まれていた。
資格の勉強を始めてみたり、お金の整理をしてみたり、仕事の仕組みを見直してみたり。
誰かに言われたからではなく、自分で「次に何をしようか」を楽しそうに考えている。
話を聞きながら、私は思わず言いました。
「それって、変化ですよね」
すると、その方は少し首をかしげて、
「でも……何か特別な問題を解決したわけではないんですよね」
とおっしゃいました。
そう、まさにそこなのです。
人生から問題が消え去ったわけではない。
何か魔法のような特別な答えを手に入れたわけでもない。
ただ、「選択」が変わっている。
以前なら感情的に反応していた場面で、一旦立ち止まる。
心に小さなスペースができる。
すると、これまで見えていなかった「違う選択肢」が見えてくる。いつもと違う選択肢を選んでみる。
そうしたら当然、これまでとは違う景色が広がる場所へと辿り着く。
反応を、すぐに解決しない
そういえば最近、私自身もAIジャーナリングでやっていることがありました。
何かに心が反応したとき、まずそれを「ただ置く」ということ。
嫌だなと感じたこと
心に引っかかったことなんとなく気になること
なぜかわからないけれど惹かれること
理由や意味をすぐに探そうとしない。
すぐに答えを出さない。解決しようと焦らない。
① Reaction(反応)
まず、湧き上がった反応を受け止める。
② Space(余白)
そのまわりに、そっとスペース(余白)をつくる。
すると、少し時間を置いたあと、内側から自然と問いが生まれてきます。
「本当は、私どうしたいんだろう?」
「これって、別の見方はできないかな?」
「いつもと違うことをしてみるとしたら、何だろう?」
③ Question(問い)
問いが変わると、次に選ぶ行動が変わる。
昨日までの自分なら選ばなかったものを選ぶ。
やったことのない小さなことを試してみる。何かをつくってみる。
④ Creation(創造)
そして、その先にあるもの。
それこそが、まだ誰も(自分さえも)知らない新しい場所です。
Into the Unknown
ようこそ、Into the Unknown(未知の世界へ)
いま、この瞬間に変わります。
「知らない世界へ飛び込む」というと、なにか壮大な冒険のように聞こえるかもしれません。
でも、そうじゃない。
日常の中の、ほんの小さな反応から始まっています。
反応を置く。
余白をつくる。
問いが生まれる。
昨日までとは少しだけ違う選択をする。
すると、たった一歩だけ、自分の知らない領域へ足を踏み入れることになる。
それを一日、また一日と重ねていく。
だとしたら――。
ONE DAY ONE UNITの「U」は、
もうUNIT(単位)ではなく、
UNKNOWN(未知)
だったのかもしれない。
そんな話をしていたら、その方がしみじみと呟きました。
「私、知らず知らずのうちに、すごい場所にいたんですね」
本当に、そうかもしれない(笑)。
私たちは8年間、一体何を実験していたんだろう、と。
8年間、先に「体験」していた
最初から、この構造がわかっていたわけではありません。
「ONE DAY ONE UNIT」という名前をつけて、
一日をひとつの単位として見つめる。
書く。振り返る。そしてまた、次の一日を生きる。
そんな営みを8年間、愚直に繰り返してきました。
そのプロセスの中で、私たちがやっていることの質は、少しずつ、でも確実に変化していったのです。
そして終わりが近づいてきた今、参加者さんとの対話を通して、ようやく言葉が追いついてきました。
体験が先。
言葉は、あと。
1D1Uも、まさにそうでした。
私たちは8年間、先に体験していたのです。
その意味が、8年という歳月を経て、あとから追いついてきた。
一日ひとつ、知らない自分へ
ONE DAY ONE UNITは、
一日を効率よく管理するためのメソッドではなかったのかもしれません。
毎日を正しく、完璧に生きるためのものでもなかった。
その日に起きた小さな反応を、ただ置く。
すぐに答えを出さず、静かな余白をつくる。
そこに、新しい問いを迎え入れる。
そして、昨日までの自分とは、ほんの少し違う選択をしてみる。
その先に何があるかは、誰にもわからない。
わからないからこそ、行ってみる。
一日ひとつ、知らない方へ。
一日ひとつ、まだ出会ったことのない自分へ。
ONE DAY ONE UNKNOWN.
8年前につけた「1D1U」という名前はそのままで、
「U」が持つ意味だけが、8年かけて静かに変わっていきました。
8年という歳月をかけて、私たちはようやく、この言葉の本当の意味に辿り着いたのかもしれません。
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