最近、新しい場所で仕事を始める準備をしている。
振り返ると、私はこれまで何度も仕事の文脈を変えてきた。
慣れた場所から少し外へ出て、違う場所に自分を置いてみる。
今は、またそんなシーズンにいる。
ココナラにいくつかサービスを出品した。
20年以上、1対1の対話を仕事にしてきたけれど、新しい場所に行けば、そこでのレビューは0件である。
当たり前といえば当たり前なのだけれど、画面に表示される「0」を見ると、少し不思議な気持ちになる。
仕事まで0年目になったわけではない。
これまでの経験が消えたわけでもない。
でも、その場所では、まだ誰も私のことを知らない。
そこで、「これまでどんな仕事をしてきたのか」を伝えるために、昔のお客様からいただいた感想をあらためて掘り起こすことにした。
ブログやホームページの奥に眠っていた感想。
昔のファイルに残っていた言葉。
これまで何度も目にしてきたはずなのに、久しぶりに読み返すと、少し違って見えた。
たとえば、
「顧客をつかむ力もすごいですが、コーチング力も想像を超えました。」
「肯定や否定もせず、しかしながら鋭い質問。」
「ありそうで無いタイプのコーチングですよね。」
そして、継続してセッションを受けてくださっていた方からは、
「一年前から、堀口さんのコーチングを受け始めて、その頃の自分から考えると、思えば遠くへ来たもんだな~、と思いました。」
という言葉もあった。
どれも、実際にいただいた感想である。
今回、それらの言葉をAIと一緒に、一枚ずつサムネイルにしてみた。
昔は、文章としてそのまま掲載していた。
でも今は、生成AIを使えば、デザインまで含めて自分で形にできる。
白やアイボリーを基調にして、濃紺とゴールドを使って、言葉がきちんと目に入るように配置する。
そうやって出来上がった画像を眺めていたら、思っていたのとは少し違うことが起きた。
新しいお客様に向けて、
「これまで、こんなふうに仕事をしてきました」
と見せるために作ったはずなのに、
一番エネルギーをもらっていたのは、私の方だった。
文章で保存してあったときには、「昔いただいた感想」だった。
でも、今のデザインで目の前に現れると、急に現在形になった。
「ああ、私はこういうふうに見てもらっていたんだ」
と、あらためて思った。
20年以上同じ仕事をしていると、自分が普段やっていることは、どうしても当たり前になっていく。
話を聞く。
問いを返す。
必要に応じて、セッションのあとにフィードバックを送る。
相手の状況を見ながら、頼まれたところより少し先まで考える。
それを毎回、「これは価値です」と意識してやっているわけではない。
普通にやっている。
だから、自分では忘れてしまう。
でも、お客様の言葉は、そのとき相手が何を受け取ったのかを覚えていてくれる。
今回、過去の感想を掘り起こしてみて、それを強く感じた。
新しい場所では、レビュー0に見える。
でも、これまで積み上げてきたものまで0になるわけではない。
むしろ、0という数字を見たからこそ、
「では、自分はこれまで何をしてきたのだろう」
と振り返ることになった。
そして、その答えを自分で説明するより先に、昔のお客様の言葉が教えてくれた。
これは少し面白い体験だった。
人に信頼してもらうために過去の声を掘り起こしたのに、結果として、過去のお客様から今の自分が励まされている。
まるで、何年も前のクライアントさんたちが、
「そうそう、あなたはこういう仕事をしていましたよ」
と、今になってもう一度伝えてくれているような感じがした。
仕事を長く続けている人ほど、一度、昔のメールや感想を読み返してみてもいいのかもしれない。
そこには、自分ではもう忘れている「他人から見た自分」が残っている。
自分の価値は、自分だけで全部把握できるものでもないのだと思う。
今回、サムネイルになったお客様の言葉を眺めながら、
私は少しだけ、これまでの20年をもう一度受け取り直した。
新しい人に見せるために作ったものが、今の自分の背中を押してくれた。
そういうこともあるらしい。
そして今も、1対1で話す仕事は続けています。
仕事のことも、人生のことも、分けずに話せます。
話しながら整理したい方は、Dialogueへどうぞ。
Dialogue|1対1の対話セッション(ちなみに、以下はココナラ版です)
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