褒められて「そんなことないです」と言ってしまうのは、自動的な反応かもしれない

「自分にはできない」

「そんなことないです」

「どうせ私なんて……」

私たちは日常の中で、驚くほどたくさんの「自動的な反応」をしています。

誰かに何か言われた瞬間、頭で考えるより先に言葉が出てしまうことはありませんか?

・褒められたら、とっさに否定する

・アドバイスをされたら、反論したくなる

・初めてのことには、無意識に「無理かも」と思ってしまう

あまりにも当たり前に反応しているので、「自分が反応している」ことにさえ気づいていない。それが私たちの日常です。


「反応を置く」から始まる小さな変化

今、オンラインで開催しているコミュニティプログラム「1D1U(ONE DAY ONE UNKNOWN:1日1つの未知と出会う21日間)」では、こうした日常の反応に「気づき」「置き」「新しい選択をする」という実践をしています。

ここで大切なのは、自分を変えようと意気込むことではありません。「いつもの反応を、一度ポンと置いてみる」ことです。何かが起きたとき、いつものクセにそのまま従うのではなく、まずは立ち止まって自分の反応に気づいてみます。

「あれ? これもいつもの反応だな」

1D1Uの21日間で、多くの人が出会うのがこんな場面です。


たとえば、職場で同僚にこう言われたとします。

「この前の資料、すごくわかりやすかったです」

その瞬間、口から出てくるのは、

「いえいえ、全然ですよ」

言ったあとで、なんとなくモヤっとする。せっかく褒めてくれたのに、また否定してしまった。そして夜、日記を書きながら気づくのです。

「あ、これもいつもの私の反応だな」

1D1Uでは、ここで終わりにしません。次の日、思い切って聞いてみます。

「昨日はありがとう。実は嬉しかったんだけど、どこがわかりやすかった?」

すると、返ってきた答えが意外だったりします。

自分では、図をきれいに作ったところを頑張ったつもりだった。でも相手が見ていたのは、最初の一行で結論を書いていたところだった。

自分が大事にしていたところと、相手が受け取っていたところが違う。聞いてみなければ、わからなかったことです。


実際の参加者さんのレポートにも、こんな一文がありました。

同じことでも、見ている場所が違う。聞いてみなければ分からなかったことでした。

最初はいつもどおり反応しても、あとから気づいて、別の行動を選び直すことはできる。

気づけた時点で、もう大きな一歩です。そこからもう一歩、聞き直してみる。自分が見ている自分と、相手が見ている自分は違っている。それを知るだけで、見える景色が変わります。


原因を探して「ブロック」を外そうとしなくていい

「褒め言葉を素直に受け取れない自分を変えたい」と思うと、私たちはつい原因を探したくなります。

・なぜ否定してしまうんだろう?

・いつからこうなったんだろう?

・どんな思い込みがあるんだろう?

もちろん、そうした深掘りが役立つこともあります。でも1D1Uで大切にしているのは、もっと日常的で軽やかなやり方です。

「反応に気づいたら、次はいつもと違うことをやってみる」

たったそれだけです。

・「そんなことない」と言ってしまったら、あとから聞き直してみる

・「無理だ」と思ったら、ほんの少しだけ試してみる

・「嫌だな」と感じたら、その感覚を少し離れて眺めてみる

反応そのものを消す必要はありません。反応したあとに、別の行動を選び直す。それだけで、当たり前だと思っていた自分のパターンに、小さな隙間ができます。


「青写真日記」で見えてくる、変化のステップ

1D1Uの21日間では、日々の気づきや変化を記録する「青写真日記」も使います。書き留めておくと、普段は見過ごしてしまう小さな変化がはっきり見えてきます。


レベル1:反応したことにすら気づかない

レベル2:反応した「あと」に気づく

レベル3:反応した「瞬間」に気づく

レベル4:いつもと違う行動(実験)を試せる


さっきの資料の場面でいえば、夜に日記を書きながら気づいたのがレベル2。次の日に聞き直してみたのがレベル4です。

日常の小さな実験が積み重なって、自動的だった行動が少しずつ柔らかく変わっていく。私はこれが、無理のない「セルフブロック解除」だと思っています。


自分を変えるより、自分の反応を面白がる

私たちは自分のことをわかっているつもりで、実は毎日同じ反応を無意識に繰り返しています。それに気づくと、「人間ってこんなに反応だらけなんだ!」と改めて驚きます。

自分の反応を責める必要はありません。「あ、またいつもの私が出てきたな」と、ただ観察してみる。

「じゃあ、今度は何をしてみようかな?」

自分を変えるために頑張るのではなく、いつもの自分とは違う選択を、一つだけ試してみる。そんな小さな実験を21日間続けていくと、毎日少しずつ、自由になっていきます。


次回の1D1Uは11月16日スタート

1D1U(ONE DAY ONE UNKNOWN)

1日1つの未知と出会う、21日間のオンラインプログラムです。

・期間:2026年11月16日(月)〜12月6日(日)の21日間

・参加方法:オンライン(毎朝、参加者限定ブログにその日のテーマが届きます)

・記録:青写真日記(スマホで使えるアプリ)


▶ 詳しくはこちら