クライアントさんのご要望が発端で、LTP (ライフコーチトレーニングプログラム)を陰ながら始めまして、二人目のトレーニングが始まりました。陰ながらなので、リピーターさんしか来ないところがいいところです。しかも申し込みフォームがない。「ピンポン」と聞こえたら、門を開けています。
このプログラムは資格制度でもないので、「今よりもっと傾聴力アップ」と言う人にも適しています。3か月ごとに更新していくので、もっと学びたい場合は続けて受講するという形を考えています。しかもマンツーマンです。私は英語もボイトレもマンツーマンであることが、とても気に入っています。華道に関しては、ほかの人の作品を観る機会が必要なのでグループ学習がいいようです。
まずはオリエンです。「なぜ、傾聴を学ぼうと思ったのか」からお聞きしました。今回の方は、「人から良く相談をされるので、もっと傾聴力をつけたい」というのが動機のようでした。
「なぜ、相談されるんだろう?」と、逆の視点から見ていきました。「自分はあまり人に話を聴いてもらうことはない」というところから、自然と子供時代の話が多くなり、「実は自分が人の話をきいてほしいから、人の相談を受けながら、自分が癒されていったのではないか?」と私は気づいたことを話すと、クライアントさん、いや、生徒さんは、そんなことを考えたことがなかったようですが、腑に落ちていたようです。
傾聴の仕事というのは、自分を癒すことにもつながるのです。映画を観てカタルシスが起きることがありますが、傾聴もカタルシスが起きるのです。メンタルケア講座で「カタルシスが起きる」という言葉がでてきたときに、そうだ!と合点がいきました。
相手にペーシングをしていくと、こちらの頭の中でも、絡まりのような違和感が出てきて、これをほどきたい、と思うのです。そして途中でクライアントさんに「今、どんな心境ですか?」と聞くと、「フワフワっとした感じがします」と言われて、「それは、まだ気づきたいことがあるってことですね」と私はフィードバックし、そこからまた会話が深まるのです。今回がそうでした。
心の傾聴は感性が必要です。人は気づくとき、「そうだったのか!」と体全体で反応すると思うのです。そこを私も一緒に体感するとき、カタルシスが起きているのです。アーティストもそうかもしれませんね。人に贈るものを作りながら、自分も癒されるという。
オリエンの後、ご感想を頂きました。
「小さい頃に話を聴いてもらいたいと感じていたことが、人の話を聴ける環境を引き寄せていたこと、それがセラピーとなり自分が癒されていたこと。癒しになっていたことが大きな気付きでした」
自分も癒されようとして、人の話を聴こうとする人は、迷惑になるかもしれませんが、(笑)気づいたら自分も癒されていたは、傾聴できているということですね。
これからは、自分が傾聴するだけでなく、自分も人の話を聴いてもらう機会も作って、バランスよく、という課題も出てきました。自分が傾聴してもらうと、傾聴される側の気持ちが想像しやすくなるし、自分の辞書にはない、言葉集めもできるからです。そう言われて嬉しかったとか、ほっとしたとか、悲しかったとか、嫌だったとか、自分も感じることが大事です。
LTP二人目になりまして、私もさらに自分の傾聴が深まりそうです。どこにもない新しい傾聴プログラムを作っていきたいと思っています。今日はスーパー新月だそうです!
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