メモは忘れるためにとる。

 今週月曜のメルマガについて、数人からポジティブな感想を聞きました。個人的には、その前のスイミーのメルマガのほうも気に入っていますが、やはり傾聴のテーマは、日々のことですので、ご自身のことを重ね合わせて読まれるのかもしれませんね。

 今日のセッションの方も感想をくださり、「アドバイスを言ってあげたいという自分がいるんですよね。相手の話を聴きながら、アドバイスも同時に考えちゃていますよね。役に立ちたい、自己満足なでしょうかね」とおっしゃっていました。

 傾聴をするとき、「自分を消す」という話を書きました。ただ、話の内容を理解しようとして聴くだけです。自己満足しません。

 私が例えとしてクライアントさんに言いました。「相手の話を映画と思って聴くんです。映画って、何も言わずに、ただ内容を理解しようとして観てますよね。映画の中の人が悩んでいても、アドバイス考えないですよね。(笑)その時の感覚と同じです」

 クライアントさん、ご納得のようでした。映画の中の人にアドバイスをしようと思ったことはないそうです。


 そのほかに、コミュニケーションの悩みがあるそうです。

「1対1はいいんですけど、大勢となると、途中で割って入れない。話が切り出せないんですよ」

「思っているけど言わないってことですか? つまり、墓場まで持ってくパターン?」

「あははは。そうですね」

「てことは、言いたいことを抱えたまま、ミーティングの中にいるんですよね。それって、聴けてない!」

「あ、聴けてないですね。(笑)」

「あーあー、長い間コーチングを受けているRさんが聴けていないのならば、ほとんどの人が話聞けていない、ってことになりますね」

「この前、何話したっけ? なんて、話しているのを聞きますね。(笑)」

「言おうと思うことを抱えたままよりも、メモを取るようにしたらいいでしょうね。それで、空いたタイミングが来たら、言えばいいし。メモって、覚えておくためでなく、忘れるために取るものなんですよ。空になれば、人の話を聴きやすくなるでしょうね

 こちらもメイクセンセスのようでした。やはり、書記をしているときと、何もしていないときとではメモリーに差もあるそうです。

 ほとんどの人は傾聴の勉強していないですから、このスキルには伸びしろしかないですね。