長年継続中のクライアントさんが、人から相談を受けることが増えてきたそうで、どうやって傾聴していけばいいか?というテーマのセッションになりました。「私のコーチングを5年以上受けているのだから、きっと質問とかできると思いますよ」と私は言いました。
その後のセッションで、相手にいろいろと質問を投げかけたようで、「ちゃんとホリグチイズム、入っていました」と確認できたようです。自分が質問に答え続けきたからこそ、こんな時にコーチはこんな質問をするだろうなと、予想がついたのだと思います。実際にどんな質問をしたのか? セッション準備用紙に書いてありましたが、なかなかちゃんとできていました。
しかし同時に感じたのは、「自分を無にして聴くことは難しい」ということだったようです。自分がした質問に対して、「質問にあった答えではない」と、思ってしまうこともあったようでした。
質問の意図と違うことが返ってくること、よくあります。自分だってあります。「どう感じましたか?」と、感情の部分を聞かれているのに、状況説明から入ってしまい、「あ、しまった!」と後から気づき、最後に相手の質問に答えたり。
結局、人は話したいところから話すんです。なので、「そのまま相手の流れに乗っていく」という話をしました。そして、「話したいことを話せているんだな~」と、温かい気持ちで寄り添いましょう。それから忘れることなく、聴き手がもう一度テーマに戻していきます。
そのクライアントさんも、こちらの質問に対して、話したいところから話し、「あれ、何の話でしたっけ?」と、なっていることあったと思います。(笑)
質問はできたとしても、間とか、言葉選びとか、機微みたいなことは、また別の要素が必要ですね。それにしても、聴く姿勢をとると決めて話を聴くと、自分がどれだけ相手の話を聴きながら、いろんなことを考えているのか? が見えてくるものですね。いつだって、相手が自分の鏡になるのです。
0コメント