「過去の延長線上」でやりたいことを考えると、たいてい「しなくてはいけない」となる。

「先に進もうと思うと、内面のことがいろいろでてきて、一族で代々言われているようなことが、トラウマのようになっていて、どうしてもそこが引っかかるんです」

「自分が楽しい形、そんなことでは仕事にならないのではないか?」

「値段を高くすると、人は来ない?」

 HPにメニューを載せて告知していけばいいという、あと一歩のところでメンタルブロックがかかって進めない…そんなご様子でした。ここで必要なのは、ブロック解除なのでしょうか? トラウマを癒すことなのでしょうか?

 そういうときもあるかもしれませんが、アドラーの『嫌われる勇気』によると、自分の問題と他人の問題を切り離す。トラウマは関係ないとありました。私もそう思います。クライアントさんも頭ではわかっています。どうしたら、内面の引っ掛かりが解除されるのでしょうか?

 他人の発言が前進を妨げている。その言葉は過去の発言ですね。今とは時代が違います。そして、もう一つクライアントさんが思い込んでいたのは、「過去はこうだったから」という、自分の過去の経験もありました。それを実行しようとすると、新たなる問題が出て、やはり足止めを食らっていました。



 ほかのクライアントさんでもありましたが、「過去の延長線上」でやりたいことを考えると、たいてい「・・・しなくてはいけない」とか、「・・・したほうがいいですよね」とか、しなくてはいけないことばかリが思い浮かび、楽しい未来とは程遠いいのです。

 だったら、過去の延長上でなく、新しいこと、今の時代にマッチしたことを考えたらどうでしょうか? そうすれば、過去の言い伝えみたいなものが、現在に当てはまらないことが明かになります。過去は必要ないですね。

「オンライン施術もできますよね。セルフケアができるようになりますよね。ZOOMで見ながら指示する、オンラインヨガみたいな感じで」

「それ、私も考えていたんですよ」

「そうそう。そういう発想の仕方です。そうすると、過去の人が言ってきたことが、今通用しないってことになりますから、過去のことは役に立ちませんね」

 この会話から、急に話が前のめりになっていきました。それから実際に作りかけのHP作業へ。私も管理画面に入って、HPを作りを手伝いました。

 本日も引き続き、クライアントさんが自分で進めているそうで、先ほどLINEのやり取りをしましたが、もう新装開店できそうなところまで出来上がっていました! 

 過去の思い込みが成仏され、コロナ禍が後押しになり、今の時代にマッチする新しいサービスが、これからどんどん生まれるのではないかと思います! 私も一緒に考えるのが趣味みたいなものなので、とても楽しみです。