次元が変わるサインは、時間の過ごし方に現れる。

 クライアントさんがセッションで話している内容が、前回と今回とでは変化していました。前回は問題点についてどうアプローチするか?

 そして今回のセッションで、直接仕事と関係ない話がいろいろと出てきました。仕事の話でさえ、「今は直接必要でないけれど、そのうち必要になる知識を学んでいる」とおっしゃっていました。


 私はそれらを聴いて、「第二領域の時間が増えたんですね」とフィードバックすると、「そうか、第二領域の時間が増えたんですね。だったら、この時間の過ごし方でいいんですね。全然気づいていませんでした」とお答えになりました。この時間の過ごし方でいいのかな? と思われていたようなので、このフィードバックに安心されたようです。

 これは大きなパラダイムシフトです。私も独立して5年目までは、仕事ばかりしていて、ハイセールスを叩き出してはいましたが、今やっている、ヨガ、ボイトレ、英会話、華道、毎日ジムの時間がなかったのです。しかしそれでは、だんだんと心がすさんできてしまい、周りにイライラ、自分にもイライラ、感謝されても受け取れず、なんだか自分がねじれていた感じでした。

 そんなとき、よくお話している知人のスピリチュアルカウンセラーに「ゆっくりしなさい」と助言をもらい、「ヨガ・ボイトレ・ひとり旅」をはじめるようになったのです。それが、私の第二領域の時間のはじまりでした。

 最初はそんな時間の過ごしかたでいいのかな?と半信半疑でしたが、緊急でないけど、重要な時間を過ごしてもいい境地へと進んだ証だと今は思います。

 1D1U Campの20分セッションをしたクライアントさんが、「外見のNew ME、仕事のNew Me、運動のNew Meどれかについて話したいんですけど…うん、やっぱり運動のNew Meについて話したいです」とおっしゃいました。その方にも言いました。「第二領域の時間が作れるようになったということですね」と。今自分に必要なことは、第二領域の時間を充実させることだと、腑に落ちたそうです。

 私は35歳から第二領域の時間を過ごしていったわけですが、ゆく先々で、働き盛りの人でなく、20歳以上年上の方々と同じ時間の中にいることに気づきました。昼下がりに映画館、音楽鑑賞へ行くと、一番若いのです。精神対話士のメンタルケア講座を受けたときも、母たちとの海外旅行ツアーでも最年少。一方、姪っ子たちと遊ぶ時間も大切にしていましたので、自分と同じ年代よりも、上か下かということになり、傾聴の仕事をしている私にとって、共感力を磨く大事な時間にもなりました。

 直接ビジネスのことに時間を使えば、売上も上げられるかもしれませんが、やはり自分を大切にすること、よりよい未来のために時間を割くことが、人生を豊かにすることなのだと思います。それは、ある程度自分が満足する仕事をした人が、辿りつける境地な気もしています。