自分を責める解釈から脱しよう。

 1D1U Campの20分セッションは、たまにドクターみたいと思うときがあります。ネガティブ沼に陥っている理由を説明し、どうしたらその世界から抜けられるのか? 処方箋を発行しているからです。

 

 あるクライアントさんが、今の仕事をあと数か月で終わりにしようと思っているので、そう考えると不安なことばかリ考えてしまう。自己肯定感を上げるための本を図書館でいろいろと調べている。今の職場は若い人が多いので、うまくコミュニケーションが取れていない気がする。プライベートの活動も重荷に感じている…など、すべて気のせいから、自分を責めるところにつながってるようでした。

「事実はどうでしょうか? お仕事でミスをしましたか? お客様からクレームを受けましたか? 何もなかったら、それはうまく行っているということですよ」

「失敗もクレームもないです。達成感を感じないといけないと思っているのかもしれません。理想が高すぎるのかも」

「それもあるかもしれませんね。また、事実を色眼鏡を見て解釈して、それが現実だと感じ、自分を責めるループになっているのでしょうね。自分を責めるところに落ち着くように、色眼鏡で見てしまっているのでしょうね。ありのままを見られるように、不安と事実と分けて紙に書いてみるといいかもしれません。事実を見ていくと、安心感もでてきますよ」


 だんだんとクライアントさんは、自分の症状について客観的に見られてきたようでした。まずは事実を自分の解釈で見て、現実を作っていることに気づき、事実をありのままに見ながら安心していけるように、ものの見方を訓練していくことが必要です。

 私も過去にずいぶん歪めてみてしまい、自分で不安を作り上げていた人です。

 例えば、30人集客したいのに10人になってしまった場合、とても落ち込んでいました。お客様の立場からしたら、少ないほうが嬉しいです。ですので、その10名がいらしてくれたことに感謝して、よりいいセミナーをすることにスイッチを入れ替えれば、リピーターとしてこれからも続けてくれる可能性のほうが高くなります。しかし、自分が人数を達成できなくて、どこかへこんだままレクチャーをしていたら、全く違う現実を未来に引き寄せてしまうでしょう。

 また広告費も随分かけていたときがあり、費用対効果が急に下がったとき、初めて気づいたことがありました。「私はグーグルのために働いていたのかよ!」と。広告費を稼ぐために働いていたのです…。本末転倒ですね。思い切って広告費を減らしたら、お客様も激減し、一時的には落ち込みましたが、だんだんと「あまり働かなくてもよかったらしい」と気づけました。そこから、趣味の割合が増える人生になっていったのです。

 この方程式を処方しました。

◎事実+解釈=現実

 事実をありのままに解釈すると、現実は安心感で満たされることの方が多いです。そして、「ある」ものに気づけるので、感謝も増えていくのです。そうしたら気分がよくなりますから、インスピレーションも冴えますし、宇宙からのサインも見逃さなくなりますね。自分のコントロールを手放して、流れに乗ることにもつながるでしょう。

 ちなみに他のクライアントさんの旦那さんが、ずっと悩んでいた皮膚の病気について、長年セルフケアを試みていたそうですが、ついに皮膚科へ行ったら、すぐ治ったそうです。早く行けばよかった! ですね。(笑)