今、本番にする。

 もう何年も夢が現実化しない人が少なくありません。20代のころの私は、自分だけの夢を考えることが、非現実的みたいなところもあったと思います。

 そんな私がはじめて「夢」を意識し始めたのが、28歳の時です。アパレルの社長が「夢は何ですか?」とよく問いを投げかけていたからです。しかも社長の今後のビジョンとして、「これから分社化して、社長をどんどん作っていく」みたいなことをおっしゃったとき、私のなかで「夢は代表取締役社長」と、やがてなれるポジションくらい、具体的な感じに思えました。

 それから3年後に独立。まず個人事業主なので、社長ではありません。それから3年後の2009年。売上がよかったので会社にすることにしました。ついに、CEOの夢を叶えたのです。

 ところが、社長になるには莫大なお金がかかるのかと思ったら、税理士さんに手伝ってもらうので、そこにお金を払うだけでした。自力でなれるものなんですね。人によっては「まず会社をつくる」と考えている人もいるくらいです。なってみたら、なーんだ、という感じでした。


 夢がずっと現実化しない人は、いつか夢が叶うために本を読んでおこう、くらいの感じですので、モチベーションが続かないようです。
 一方、夢を叶える人は、今夢を叶えようとします。例えば、自分のやっていることで結果がでたら、誰かに教えることをはじめてみたり、資格を取得したら有料でお客様にサービスを提供したり、すぐ行います。「今本番にする」ことが、当たり前の自己基盤なのです。

 このマインドセットを、現在の1D1U Campで連日投げかけているので、今回のCamp は、限界突破する人が出てきています。

 キャンプのはじめのほうは、過去に生きる、未来に生きる、について考察し、それが手放せてきた後半。「今叶える」1歩を具体的に進めてみることに抵抗感もなくなっているようです。今日は海外のユニタスさんが、オンラインでクッキング教室をしてくださいます。初めての挑戦です。いつもは住んでいる国で、お菓子お教室をされていましたが、コロナ禍によって、オンラインで教える可能性も出てきました。実際にやり始めると、やるべき新しいことが次々と出てきて、急に成長を感じているようでした。

 「今、本番にする」と考えると、冷汗もかきますね。これが成長痛なのでしょう。夢に向かって順調な証です。