子供心を取り戻すこと。

「過去に掲げたミッションが、なんだか合わなくなっている気がしているんですよね。多様性という言葉も、5年前と比べると多様性な世の中にもなっていますし…」

 そんな話からセッションがはじまりました。それで新しいミッションを作り直したのかというと、そうではなく。20分後どこに着地したでしょうか?

「自分が関わっている人たちが、同僚、同世代ばかりで、高齢者とか子供とか、全然触れ合うことがないんです。話が通じない人とも話せる場が欲しいですね。頭ばかり使っている気がします。やっぱり話が通じない人と話したりすると、何か変わるんでしょうかね」

「すごく変わりますよ。私もおばさんになったとき、どうやって子供と接すればいいか? いろいろと試行錯誤しました。結局、こちらがピエロみたいになることですね。それは、子供たちがどんなことに興味を持つか?と思って観察していると、見えてきたんですよね。どんなYouTube見ているのかな?とか、どんな漫画が好きなのかな?とか」

「そういえば、鬼滅の刃も行こうとしてないですね(笑)」

「ああ、そういうところですよ。そういうのも、興味を持って行ってみるとかね。そういえば、J-POP歌えます?」

「スーパーで流れてますけどね。歌えないですね」

「『夜に駆ける』を去年自分で真剣に練習しましたけど、リズム速いですからね。ラップパートみたいなところがあって、姪が言うには、おばさんたちは後れを取ってしまうって。(笑)でも私は歌えましたけどね(笑)」

「学生のころ、何に役に立つとか抜きで、必死に覚えていましたね、そういえば。そういう気持ちを忘れている気がします」

「夢中になって覚えるというのも、New Meですね!」

 自分と話が通じない人たちが気になる、というところから、自分の子供心を思い出すセッションとなりました。一皮むけるには、ピエロのようになって、子供を笑わせようとすること、子供心を思い出すこと、私は10年前くらいにそういうことの大切さに気付いて、自分を解放してきた気がします。クライアントさんも、ちょうどそのときの私くらいの年齢ですね。自分自身が多様性を持つこと、きっとこれからの未来に必要なことなのでしょうね。