ジャッジのない世界に生きる。

 人が充足感を感じられるには、ありのままの自分で、自分の好きなことや体験談を語り、それを聞いた人たちがインスパイアされるような循環が必要です。そのために、ジャッジのない世界が必要で、応援したい気持ちを持っている人たちも必要です。

 先日、1D1U Campのユニタス企画に初挑戦だった方は、まずはご自身で2つの案を1週間くらい考えたようで、隊長の私にメールが来ました。それを見て、なんか別の案がありそうな気がすると思ったときに、コメント欄から断片的に見えていた、その方の趣味と強みを見つけました。旅行をするときにかなりいろいろと比較検討して、カレンダー通りの長期休暇の際に、ツアーでなく個人旅行を旅をしているということです。

 つまり、個人旅行の手配について、視聴者が再現性のある内容をレクチャーしてはどうだろう? パンデミックで旅行に行けないうちに、旅の知識を仕入れておくのは、未来の楽しみにもなるだろうと思いました。

 そうしたら、その日のうちにラフ案の返信がありました。「その人の強み、視聴者が見たいもの」という視点から決まった案は、するすると話してみたいことが出てくるものです。自分がやりたいことと、そうではないものの違いは、思考の風通しのよさでも判断できるものです。

 そして当日。パワーポイントを印刷した用紙を紙芝居のように持ちながら、個人旅行をお得に楽しくする30のポイントを30分でレクチャーされました。とくに、独自で条件式入りのエクセル表を作り、航空運賃を比較するというのは相当マニアックです。自分でビジネスをしている私でさえ、エクセルに条件式を入れるスキルがありませんので、会社で培ったスキルを隠し持っている主婦の方、たくさんいらっしゃいそうですね。(笑)

 そして、体験談から編み出された有料級のノウハウがいろいろでてきて、コメント欄は賛辞のコメントに溢れていました。旦那さまのご指導もあったという裏舞台については、レポートに書いてくださるそうです! 

 

 自分の経験をシェアできることで、自分のこれまでの体験を自分で追体験できます。それは、自分への充足感にもつながります。また、人に伝えることをはじめて考えるとき、本当にいろいろと思考が動きます。どうやったら伝わるだろうか? 自分は何を伝えたいのだろうか? 今までそんなことも考えたことなかったことを考え実行できたとき、人は成長できるのです。 

 ありのままの自分を出せる場所、そして周りの人にも喜んでもらえる場所。正解不正解を決めつけたり、出る杭を打とうとする文化、それに怯えて、一歩が踏み出せない日本人の集合的無意識が、日本の成長を止めている一つの要因かもしれません。

 個人が自分を信じて安心して表現できる場所こそ、今日本に必要なのです。1D1U コミュニティーという小さいな場所からでも、そんな体験ができる人を増やしていきたいです。