自分語りだけでなく、相手のリクエストも知る。

 転職をしたいクライアントさんの志望動機などのチェックをすることがあります。そのクライアントさんは長い方なので、これまでの転職でもチェックしたことがありました。

 今回は、ハイレベルへのチャレンジです。クライアントさん自身も知識を身に着けて、レベルアップした証拠ですね。

 そこで、新たに志望動機や職務経歴書いてもらいました。読んでみると、やはり苦手意識が出ている感じでした。私の手直しを入れるところまでも至っていません。

 そこで、クライアントさんのアウトプットの役に立ちそうな、転職サイトを教えてあげたところ、見違えるものが送られてきました! 過去のエピソードをポイントを押さえながら書かれている印象で、面接で話すべきことが網羅されていました。熱意も伝わってきます。

 しかし、前半に熱意がでていたからなのか、最後に温度差がありました。何だろうと考えてみると、相手がどんな人材が欲しいか?ということをもう少し考え、自分がどう役に立てるのかについて、書くことがよさそうだと思いました。

 つまり自分の過去のエピソードだけでは、相手には響かないのです。自分語りだけでなく、相手のリクエストに対して自分が何ができるのか? 未来のイメージ伝えることもポイントです。

 それにしても第一稿はなぜ、コツを調べずに書いたのか?というところ。これはクライアントさんの思い癖みたいなところですね。以前日焼け止めクリームを塗らずに登山をして、火傷みたいになったこともありましたし。(笑)

 自分でやってみて気づく、というのはいいトライなのですが、先人のコツを活用すると、時間短縮ですね。私も華道の先生に「教科書を読みなさい」と何度も忠告されているので、人のこと言えないのですが。華道の先生が私の手直しができない理由も、クライアントさんを通してわかった気がしました。相手は自分の鏡ですね。(笑) 

 私の問い掛けが入ったところで、またどんな文章が送られてくるのか楽しみです。