サイン解読専門家の見立て。

 本当に迷っているときは、背中を押してもらっているような「サイン」がやってくる気がします。あるクライアントさんが、内定がでたけれども、本当に転職すべきなのか? 悩んでいました。

 そんなある日、自分が今いる会社に興味があるということで、一度だけ面識のある人から連絡が来たそうです。今までそんなことは一度もなかったし、その人も別の知人を辿って自分のことを探してきたということですから、結構本気の相談です。その人が入り、自分が出ていくというサインでしょうか?

 親には転職するかもしれないことを伝えると、「自分でよく考えなさい」と言ってもらったので、理解をしてもらったと感じたようです。

 今週は、なぜ自分だけ?と思うほど、仕事を振られてきているそうで、これは何のサインなんだ?となっていました。どちらかというと、愚痴に近い内容でした。これは、自分の未来が変わろうとしているときに、起りやすいサインです。私も独立をするかどうかを決める時、いろいろなアクシデントがありました。

 サインは、自分の都合で解釈するのではなく、ニュートラルにその状況を観察してみると見えてきます。私の解釈では、どうも未来は今のところでなく、別のところにありそうな印象を受けました。それでも結局は、クライアントさんが自分で決めることですので。

「内定を受ける、もっと確固たる理由や、背中を押して欲しいだけなのかもしれません」とクライアントさん。「じゃあ、もう一つサインを待ちますかね?」と私がいうと、「実は今朝の通勤時、自転車に乗ろうとしたら、チェーンキーが後方の車輪に絡まってしまって、そんなことってある?と。これは、行くなってことでしょうかね?(笑)」

 なんと、4つ目のサインが来ていたようです。さあ、このサインをどう読み解いたでしょうか? クライアントさんに「サイン解読の専門家」と言われてしまったので、自分でも見事な解説ができてしまい驚きました。自分で「ああ、そうなっていたのか」と、遂に言語化できた瞬間を体験しました。

 2週間後のセッションでどんな報告を受けるのでしょうか? クライアントさんは、どっちでもいいと思えるところまで来たということは、ある意味覚悟も決まったのでしょう。