あるクライアントさんが、学校の先生から「お子さんの勉強を見てあげてください」と言われてしまったようです。
今までは、「自分のやり方でやりたい」というお子さんを尊重していたそうですが、実際にやっている様子を見ると、とても遠回りなやり方をしていたようでした。自分のやり方と言っても、物心ついてから5年くらいの経験値です。教えなくてはいけないことはいっぱいあるでしょう。
私はお正月に姪たちに書道を教えた体験しかないですが、短期決戦のため、習得のテクニックを駆使して、工夫しながら導いています。きっと子供のやり方に任せ、家で何回か書いたくらいでは、金賞を獲ることは難しいでしょう。
案の定、受験と関係ないですし、優先順位の低いご家庭が多いようで、だから姪たちが金賞を獲れたという感じです。教えたか、教えていないかの差が歴然としてしまうのが、お書初めなのです。
ついでに小2の甥が英検5級の過去問演習を見てあげました。なんと、まったくできないことが発覚しました。聞いた話によると、できてる風だったのに?!子供なので、音で英語は入っていても、文字との互換性がまだできていないから、テストは難しかったのだと思います。その後、はじめて親が見てあげたそうです。見てあげないと、とんでもないことになるのです。(笑)
大人もそうです。自分のやり方に固執してしまうと、便利な道具ができたのにも気づかないまま、昔のやり方で時間がかかり続けることもあるでしょう。お金を払い、プロに見てもらうことで、生産性がアップするのです。
結局話しながら見えてきたのは、クライアントさんの恐れでした。それは、自分の時間がなくなること。しかし全くなくなるわけではありません。午前中はやらなくてはいけないことをする時間をとり、そのほかの時間はお子さんを見てあげる時間に捧げること。この覚悟がなかったようなのです。
最後に「覚悟ができました」と、クライアントさんがおっしゃいました。
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