目的基準型に偏りすぎていないか?

 長年のクライアントさんが、転職と転職の間で時間があり、本日与論島へ旅立ちました。私の影響で、与論島へ行ったクライアントさんは、これまで5人はいらっしゃるのではないでしょうか! 夏休み前ですし、結構すんなり予約も取れたようで2泊3日だそうです。与論島は何もないので2泊で十分だと思います。(笑)

 なぜ与論島へ? 飛行機に2019年以来乗っていないようなので、飛行機で行く場所として「与論島はどうですか?」と提案してみました。

 与論島の予約後のセッションでクライアントさんが、「転職前だからかもしれないけれど、目標がないことでモチベーションが下がっている」と言いました。なんだか、12年前、はじめて与論島を旅した私のデジャブのように感じられました。ちょうど年齢差も10歳くらいですし…。

 あの頃は、ものすごい売上を上げていたのにもかかわらず、とても不機嫌な私がいました。目標年収を達成し、会社も設立し、これから何をしたらいいのか? 目標を見失っていました。

 というのも私は何をするにしても目的意識を明確にしたい人で、「これをするのは、・・・をするため」と、目的がないとGOしないタイプでした。

 それは「目的基準型」といって、成功脳の考えではあるそうです。しかし、それに偏りすぎていると、プロセスの楽しみをあまり感じなくなって、結果ありきのガッチガチの人間になってしまったのです。(笑)

 クライアントさんは言いました。「自分で努力して、自力でやって到達することばかりで、それ以外の他力が働くというのは、あまり体験したことがないんです」と。12年前の私のようになっていました。だから、このタイミングで与論島にクライアントさんが行かれるというのは、なんだかデジャヴのようですね。

 先ほどクライアントさんからメールが来まして、47平米に一人で宿泊しているらしく、とても持て余しているそうです。(笑) 私もはじめてのプリシアリゾートでは、1人でコテージのようなところに宿泊し、持て余したことを思い出して、笑えてきました。

 「目的がないとやらない」ことも無駄がなくていいのですが、やはり人生に無駄なことも必要です。与論島からはじまった「今を生きる」境地の探求。クライアントさんに、「器の広い人間になるには、10 年はかかる」と伝えておきました。(笑)