期待をするよりも、想定をしておく。

 クライアントさんが学んでいるコミュニティーの中で問い掛けがあったので、自分の意見を述べたそうです。しかし反応があったのは思っていたのとは違う他の生徒だったようで、自分の投げかけが悪かったのかな? と心配になったようでした。

 そんな風に「自分のことを責めて終わっている」ところが後味の悪い感じですよね。自分を責めて終わらせず、他の可能性を考えるようにしましょう。

 たとえば、直接「〇〇さん」と名前で問いかければ、自分が反応してほしい人が返事するでしょう。そうしないと、「誰が答えればいいの?」となってしまい、なんとなく全体的に反応しない状態になりかねません。

 つまりそこまで想定されていれば、「もしかしたらわかりにくいかも」ということに対して、予め対応策を講じることができたわけです。

 「もしかしたら、こういう事態が起こりうるかも。そんなときはこうしよう」と、私はよく代替え案まで考えています。私と一緒にいると「スムーズ」に感じられる人が多い理由は、他のケースも想定しているからです。

 先日、急遽富士山麓にある金運神社へ、車を運転できるクライアントさんと行きました。神社巡りの後ににスイーツでも食べようと思って、車の助手席で私はカフェの検索をしていました。一番行きたいのは、Aです。しかし、万が一のためにBのほうもチェックしておきました。

 すると、Aは思いがけず定休日であることが店の前で発覚。すぐに「では、Bの店へ行きましょう」とナビをセットしました。ギリギリ間に合い、15分でティラミスを食べましたが!諦めずにB案が実行できて大満足でした。


 先日キングコングの梶原さんの『家族』という本を読みました。

 梶原さんの復活ライブで、記憶が飛んでしまったことがあったようです。しかし西野さんが急遽やり方を変えたことで、その場を乗り切ったそうです。そして西野さんは、「結構ウケてたね」とだけ言ったんだとか。私は西野さんの想定力の器の広さに感動しました。きっと、西野さんのなかで失敗する場合も想定していたのでしょう。だからすぐB案に切り替えることができたのです。そして、「結構ウケてたね」と感想を言うところも、A案について何も言わない器の広さ! なんて人なのでしょう。(笑)

 想定力は優しい。愛ですね。