「~しなければならない」は、悩みの始まり。

 高齢の家族がスマホをうまく扱えないため、携帯のプランを毎月2000円プラスして、かけ放題にしたそうなのです。そこで、せっかくかけ放題にしたのだから、通常の電話をもっと活用できる方法はないか? という相談がありました。1D1U キャンプ中の20分間無料セッションということで、そんな日常的な相談も気軽にすることができます。しかし方法論ではなく、問題にならない視点を提供することが、私のミッションです。

 LINE通話など、オンライン通話が主流になっているのなか、時代に逆行しているなと思いつつも、何か理由があるのだろうと思ってお話を伺っていくと、1人にいつでも電話できるために、かけ放題プランになったようでした。相手を思ってのことですね。しかし、それが今問題になっていたのです。

 実際はどうなのでしょう? 月2000円を超えるほどお話しているのでしょうか? まずは現状を把握して、もし2000円以内の月が多ければ、解除すればいいですよね。

 しかしその発想よりも、せっかくかけ放題にしたのだから、「使わなくてはならない」と、「~しなければならないシリーズ」に自然と思考がいっていたことが、そもそもの思い癖ではないかと、見えてきました。

 もしかしたら他のことにおいても、「しなくちゃ」と思っていることが未完了の罪悪感から、「~しなければならない」を無意識にミッションとして課す思考になっているのかもしれません。

 「~しなければならない」は、悩みの始まり。「とりあえずこれで試してみて、違ったらあとから変えよう」と、お試し猶予を自分に与えてあげましょう。そんな柔軟な発想が、チャレンジするハードルを下げることにつながり、経験値が上がっていくのです。

 かけ放題問題ではなく、それは選択肢。ベストな方法が見つかるといいですね。