先日のWin-Win-Wiiin 加藤浩次さんの回で、加藤さんがゆたぽんを諭す場面について、中田さんが考察をしていました。
中田さん:厳しく追い込んで、そのあとやさしさで包む。これが、番組の司会以上のことをしていると思ったんですよ。
加藤さん:なんなんのかね? それ。
N: わかんないです。さっきの正直さと勉強(司会者としての知識の勉強)と関わっているなと思ったんですよね。正直でいたいから、思ったことビシっと言うし、でも、勉強してるから、そのゲストのこともわかっているんですよ。そのうえで、包んでいこうってう、ぶつかり方が、気持ちがあるからかなと思ったんですよ。
K: それね、あっちゃん違うのよ。ゲストの勉強、全然しないのよ。
N: えー!しないんですか?
K: 人対人だから、それは勉強しないの。策略、全然ないの。
宮迫さん: 本音で話を聞いて、「おめえ怖えな」ってなった?
K: そう。あっちゃんは、バチっと固めていくじゃん。
N: 固めたいタイプですね。
K: だからね、それは全然真逆だと思う。その場しのぎ、全部。
親とか上司の立場になったとき、子供、部下の誤りを正したいときって、あると思います。そんなとき、「そんなことをしたら、ダメだ」と相手を頭ごなしに否定しがちです。
しかしそれよりも効果的なのが、フィードバックです。フィードバックをすると、相手が自分のことを客観的に考えられます。相手の中で考察することができ、人間成長を促すことができるのです。
それが、「諭す」ということではないでしょうか。諭すとは、相手に考察させることです。
◎「諭す」とは、どのようにやるのか?
まず、相手の話に理解を示すこと。反対とか賛成とかではありません。「あなたの言っていることはわかる」ということです。
次に、相手が見えていないところをフィードバックします。この場合だと、「こんな風に思う人もいるかもしれない」と、いろいろな人がいることを想像させていました。
最後に、真実を明らかにすること。この場面では、「ということは、自分も同じことをやっているんだぞ」と真実を伝えたときに、相手は納得したのです。
私も自分の未熟さや自分の非を認めなくてはならない局面が、20代、30代はいろいろとありました。そんなとき、尊敬できる人生の先輩に諭されて、自分で考察して、自分の言動を変えていくように努めていきました。いろいろな人に諭された言葉は、今でも心に残っているものです。
今思えば、自分に賛成してくれた人よりも、成長の伸びしろを鋭く指摘してくれた人のほうに、感謝の気持ちが湧いてきます。
まとめると、「相手をジャッジしない」「フィードバックする」「真実を伝える」傾聴力が必要です。そして、「人対人に対しては何の準備もしない」という加藤さんがおっしゃるとおり、一切の先入観無しで聴くことが、大事なことであり、自分を空っぽにして聴くことで、相手に伝えるべき言葉が、自分の中から湧いてくるものです。そうなるためには、自分自身がニュートラルであること。
以上は私の見解です。40代後半なりに見えていることを書いてみました。
↓ 「諭す」場面をどうぞ。非常に勉強になる対話です!
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