すぐに振り返ることで、過去を切り離すこともでき、次の新しい行動へとスムーズに進む。

「今年の振り返りについて、導いてほしい」というセッションのテーマでした。自分で振り返ろうとしたら、お手上げ状態となったそうです。

 例えば、今年を振り返るとしたら1月から時系列で何をしてきたのかを書いてみるとか、そんな方法も考えられますが、もしそういうことが必要なら振り返り不足に陥っていると言えます。行動が軽い人は、振り返ったのか振り返っていないのかわからないくらいにすぐに振り返って、過去を切り離す習慣を持っているのです。

 この日のセッションも30分間、「先月の振り返り」の時間になったことを考えるとクライアントさんはいつも十分に振り返っていると感じました。

「毎回のセッション準備用紙とセッションでも振り返りながら話す時間になっているので、もう振り返れていると思いますよ。十分振り返りができている人は、前に前進しやすいので、だから今年はかなり前進されたのかと!」

「もう、振り返りができていたんですね」

「そうそう。振り返りが前進する力になったと思います。あとは承認することで、さらに飛躍が期待できると思いますよ!」

「そういえば、義理のお母さんから『頑張ったで賞』を頂いたんです! 貯金でなくて、あなたのために使いなさいと言われて」

「へぇ! 良かったですね! 東京のハイクラスのホテルに満月の夜に一人で宿泊してパワーを充電とかよさそうですよね!」

「一人でですか?!」

「そうですよ。いつもご家族と一緒だから、いつもしなさそうなことをするのもいいです! お買い物とかは?」

「そういえば、コートを新調したいです」

 クライアントさんは、お子さんもいらっしゃるので、自分のために使うという発想があまりなかったようです。そのほか、自分の普段使っている身の回りの物も新しいものに買え変えたりして、2018年の新しい自分に向けての準備をするという使い方が見えてきました。 

 この1年間、クライアントさんはどんどん行動し、とても積極的にいろいろな行事などに関わったり、私が紹介した傾聴の講座にも毎週参加されたり、展覧会に絵を出展されたりもしていました。6歳のお子様もそんなお母さんの姿を見て、学んでいらっしゃるのでしょうか。学校のピアノ伴奏のオーディションにも受かったそうです。自分よりもレベルの高い楽譜をストイックに練習されていたとか!

「12月の後半は、すべて自分を癒すために使ってくださいね!」
「ああ、なんだか涙が出そうです!」



 本当にいろいろなことが起きていました。毎セッションでの30分は振り返りの時間に自然となっていました。1回1回を振り返ることで、過去を切り離すこともでき、次の新しい行動へとスムーズに進むことへきっとつながっていたのだと思います。

 過去を溜めて振り返るよりも、すぐに振り返ること。大掃除になるよりも、こまめに掃除をすること一緒です。「いいことも、大変だったことも余韻に浸る」ことは、前進する力を促すものになるのだと思います。

 来年も立候補してある役割を担うことにもなったようです。こうして、自分からどんどん積極的に行くことは、想定外なところに辿り着く、新たなる流れを生み出すのではないかと思います。
 
 ちなみに、クライアントさんが途中から暴露されましたが、私が思っていた金額よりもかなり上回っていた臨時収入でした。(笑)


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★次回、Episode 3 "Go with the flow!" 開催日決定!

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