浅い気がする…。深くなるには?

 自宅でお稽古ごとを教えているクライアントさんが、私の掃除本をダウンロードし、カップの茶渋を落とされたようです。以前は、生徒さんに出すカップは、10個があるのに、茶渋がついていない数個だけを回して使っていたとか。
 今回、簡単に白スポンジで取れることを知り、以前使っていて茶渋がついていたままのカップも、改めて磨いてお出しできたことで、「このカップいいわね~」と生徒さんに言われたとおっしゃっていました。
 また、台所が磨かれていないことで、お客さんや生徒さんが片付けを手伝って下さる時にとても恥ずかしくて寄せ付けないようにしていたそうです。掃除をしたことで、お手伝いもすんなり頼んだりできるようになり、自分のするべきことにも集中できるようになったようでした。
 つまり掃除は、いつもどこかで気になっているもので、きれいにしていないと、自分の集中力も阻害してしまうというものだと思います。

 自分のことに集中できるようになった体験をしたクライアントさんの今回のテーマは、「もっと深くなるには?」ということでした。

 今年こそは深めていこうと、1日1つの課題に取り組み、それをブログにアップしていくということを年末のセッションで決められました。しかし、さっそく始めてみようとしたら、パソコンの立ち上げに30分もかかる?!ということが発覚。パソコンもwifiも新年に新調したようです。パソコンが納品されるまで、ネタは溜めていらっしゃるようですが、いざ書いてみると「浅い自分」に気付いたとおっしゃっていました。

 クライアントさんが、私のブログを読んでいると、「どうしたらそういう捉え方ができるの?」と思うことがあるそうです。もう少し、小さなところを掴むことができるようになりたいということでした。

 昨日、英会話のインストラクターと掃除について話していたときに、「白い壁のカドが黒くなるのはどうしたらいいの?」と聞かれたので、「白スポンジでこすると取れますよ」と私は言いました。
 すると彼は、「それだと、もうひとつ別の問題が…。擦ったところだけ、明るくなって、今度は周りの色が目立つよ(笑)」と。私は、そこまでのオチを想定していなかったので、未来を見通した返しに感心してしまいました。同時に、わたしにも新しい視点が搭載された瞬間でした。

 独立前、メンターの金井さんとメールのやり取りをしていたころ、金井さんのメールは冷たいようでいて、真実を掴んでいることをいつも不思議に思っていました。どうしたら、そう捉えられるのか?と。
 私が、「自分が会社を辞めることで、一時的にお店の人が困ることもあるかもしれない」とメールすると、「堀口さんが辞めても、なにも変わりません」と返事がきました。そのときは、経営者の考え方で、他にも代わりがいるとか、そういうニュアンスなのかなと思いましたが。
 今ニュートラルな視点で考えてみると、他の人が店長になるチャンスができたし、お客様も私が離れたことで、別のお店でのお買い物に目覚めるかもしれないし。困るどころか、前進する気がします。既に未来を捉えたお返事だったのだと思います。

 2つの例から気付くことは、「ニュートラルだから、受け容れられる」×「未来への視点」です。

 昨日の記事に書いた、ピアノの話もそうです。「ピアノが上手く弾けなかった。→悔しい感情→自分には本番が足りないことに気づく→リサイタル会場を探す」
 私においては、「ロンドン短期留学して、同じクラスの中で一番英語が話せなかった→落ち込む→リスニング、リーディングが足りないことに気づく→シャドーイングメソッドに取り組み始める」という風に、ニュートラルな観点が基盤にあると、受け容れることが可能となり、ブレイクスルーする発想へと繋がります。


 私が自分の浅さに気付いたのは、5年前のことです。このままじゃ、ビジネスを続けていけないぞ、と危機感すら覚えました。だから必死です。
 例えば、映画のレビューを読むたび「なぜ、この人にはここまで想像できて、私には想像できないんだろう?」ということをたくさん発見しました。
 方程式を解くかのように、その答えになったのは、どこから物事を見たのかな? と、視点を考えてみる訓練をしていったのです。私にとっては、ブログがアウトプットの練習の場になりました。

 傾聴や海外のセラピー系の本を読むと、なんでこの人はここまで発見ができて、私には出来ないんだろう?ということも沢山ありました。その本の通りに自分もまずは真似をしながら、段々と自分のものにしていった経緯があります。

 一方で、そもそも、そういう捉え方ができるというのは「感性」だと、メンターの金井さんやコーチの播磨さんに同じことを言われたことがあります。

 「じゃあ、その感性をどう磨くのか?」。 播磨さんおっしゃるには、「自己基盤を整えることだよ」と聞いたことがあって、とても納得したということでした。例えば、無駄と思うところまで手を入れることだと言うことです。

 今回の記事は、キーワードがいっぱい出てきてしまいました。「なぜそうなるのかな?」と後は考えてみることも感性を磨くために大切なことのように思います。
 私もまだまだです。自分と違う角度から物事を言う人がいたら、まずはまねから入りながら、自分の視点を磨く毎日です。


 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

自己基盤についてどう思いますか?

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