「いつでもできるから後でいいや…」の後回し癖を改善したい。

 「仕事でもプライベートでも未だに後回しにしてしまう傾向があります。そのため、仕事が溜まってしまったり、家事がどんどんたまってしまって、ストレスを感じています。今まで、変えたいと思っていても変えられなかったので、どうすればいいか一緒に考えて欲しい」というテーマでした。

 仕事で「優先順位をつけなさい」とよく言われるのだそうです。これまでのセッションで課題となった、「思いついた順からどんどん取り組み、TO DOリストを書く時間を削減する」という行動の変化を試したそうです。すると、期限ぎりぎりにならずに仕事を終わらせることはできるようになったとおっしゃっていました。
 一方で、「思いついた順」以外のおざなりにしがちなことも出てきて、今度はそれが溜まってきたとのこと。ここで、どうすればいいのか? いい案を考えられなかったようです。

 溜まってくるものの傾向を探ってみると、緊急度の低いものがたまるそうです。緊急度の高いものから当然仕事をこなしていくわけですから、締め切りに間に合うようになったというのは、当然といえば当然です。これまでは、それもごっちゃになっていたのですから。

 もっと掘り下げてみて明らかにわかったのは、「溜まっていくものは、常にやることが必要なルーチンではないだろうか?」と私はフィードバックしました。

「これは、まあ、いつでもできるから後でいいや…」。
プライベートでも仕事でもそういうことが「後回し組」になっているということが見えてきたのです。

 私は、こんな例をクライアントさんに用いて説明しました。
「例えば、書道の硯。優先順位は高くないけれど、毎回洗った方が筆がスムーズですよね。洗わない硯は、墨がどんどん重なってすごいことになりますよね」

「ははは、そうですね。別のオブジェが出来上がっている子いましたね。筆さえ洗わない子もいましたし。毎回、カピカピな子とか(笑)」

「カピカピの道具では、いい字が書けないでしょうね。つまり、仕事でもプライベートでも、ルーチンワークとして準備的にやっておくことっていうのがあるんですよ」

「そうか! すごくよくわかりやすい例えです。毎日30分、ルーチンの時間を持てばいいですね!」

「そう。デスクの上も何もない状態で帰れる人のほうが、仕事が捗っているでしょうね。メインの仕事をスピーディーにクオリティー高くするためのルーチンワークが、何事にも必要なんですよ」

 今日は、ちょうど満月。クライアントさんの悪い癖を手放すのによさそうです。


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★セッション後メールを頂きました。


 本日は本当に、まずは話を聴いていただきありがとうございました。話せることで前に進めるような気がしたので、話せて本当によかったです。

 そして、早速のフィードバックシートの送付、本当にありがとうございます。堀口さんからのメールが届くまでに、おざなりになっていたルーチンワークでできることをやろうと、美容院の予約の変更と、洗濯機の掃除をまずしました。そこで、メールをいただいたので、堀口さんやっぱり早いなと実感しました(笑)

 優先順位を低いと勘違いしていたものは、常にルーチンワークでやらなくてはいけないものだったということに、今回気づくことが出来て、ズシッと腑に落ちました。

 だから仕事が進んでいるように、周りから見えないし、自分も実感できないし、自分で仕事をためていってしまうし、机は汚く書類が溜まっていくし・・・とまさに悪循環でした。

 整理整頓が苦手で、後回しにしてしまう自分の癖が、こんなに自分を損させていたなんて・・・今更ながらすごく良くわかりました。 職場のデスクを綺麗にし、出来る人に見えるようになって、仕事をはかどらせて本当に出来る人になります。1か月後の報告が楽しみです。

 これからも引き続きセッションよろしくお願いいたします。

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 おそらく、私の日常はルーチンワークの割合が高い生活をしていると思います。メインの仕事とは別の「ルーチンワークの時間」は積極的にとるべきだと思います。それが、普段の生産性を劇的にアップさせる秘訣でしょう。