育児休暇後、正社員としてまた働き始めたそうですが、会社の残業が多すぎてしまい、今後の働き方をどうするか考えたいということでセッションでした。
しかしながら、もう答えは決められていて、時短できる働き方にしたいとのことでした。
決定はするつもりでも、心の中で納得できないときってありますよね。この決定は、逃げじゃないかとか・・・・。
執着を手放し、今をどう生きるか? を考える対面セッションとなりました。
現在、働いている時間は、ご両親に二人のお子さんをお願いしたり、旦那さまのほうが、早く帰れれば、送り迎えを頼んだりしているそうです。
自分は、会社に迷惑がかからないように、終電まで仕事をしているとのことでした。理想は、定時に帰れればいいのだそうです。しかし、なかなかそうもいかない職場のようでした。
旦那さんの方が管理職で忙しいのに、無理に早く帰り、部下から評判が悪くなっていたら、自分のせい・・・と、お迎えに行ってもらうほど、自分を責めるサイクルにも陥っていました。
なぜ、働きたいのか聞いてみたところ、余裕のお金を持っておきたい、夫と同等で自分も働きたい、社会とのつながりを持っていたいとおっしゃっていました。現実は、フルタイムで働かなくてはならないほど、収入に困っているわけではないそうでした。
私はふと、「会社のために一生懸命に働いているようですが、お母さんとしての仕事はどうするんですか?」と聞きました。今まで話した中に、どんな子育てをしたいかの話がなかったので。
すると、クライアントさんは、涙を流されました。
もう、心は分かっているのだと思います。子供とのかけがえのない時間は、今しか過ごせないと。
「ワーキングマザーは自分の理想だったのです」とおっしゃいました。
母親が専業主婦だったため、もっと自分のことを考えて生きてもいいのに、と子供ながらに思ったそうです。そして、自分は、自分の幸せ(仕事)と家庭のことを両立させて、ワーキングマザーになることを、自分の生き方の理想にしたようでした。
子供の目線から見たら、自己犠牲しながら専業主婦をしているように映ったのかもしれません。しかし、実際のところはどうだったのでしょうか?
母親は、相手の幸せが自分の幸せだと本当に思っていたのかもしれません。そんな事実が見えてきたら、クライアントさんはそうかもしれないと過去の見方が少し変わりました。
クライアントさんを苦しめていたのは、自分の理想としていたことを辞めなくてはいけないということのように思えました。自分の執着です。
執着は手放して、心の声がわかっていることのほうへ進むことです。
クライアントさんが、お子さんとのやり取りを涙ながらにお話ししてくださいました。
保育所に迎えに行くのが遅くなってしまったとき、お子さんが「遅いお迎えでもいいよ!」と言っていたそうです。会える時間が少なくても、お子さんのほうは、ママとの絆をしっかり感じていたのだなと想います。
段々と、自分が本当に大切にしたいことが見えてきました。
どんな人生を生きたいか? 以前に計画した自分の理想が、現実問題、難しいことになったのならば、今の環境で考えられる、新しい自分の理想の姿を構築していく事を考えました。昔と今と状況や見方が変わったのならば、変化させていくのもありなのですから。
そして、「他の話してもいいですか?」と突然、会社の話になりました。
自分が作成する資料の作り方について、想定外のことを事前に10個くらい考えて、対応策とその根拠まで見出さなければいけないと上司に言われていることについてでした。
それは、本当に人生に必要なものでしょうか?
自分が、想定外のことに弱いから、柔軟性を身につけたいとおっしゃっていましたが、それは、今のクライアントさんの仕事ではないのかもしれません。
対応策を考えるのが得意な人に任せて、クライアントさんは、仕事よりも家族のことについて考える時間に費やされた方が心の声に従っているように感じました。
このセッションをしながら、『星の王子さま』を思い出しました。大切なものを勘違いしている大人たちが出てくるところです。きっと、今のタイミングでお読みになったら、何が自分にとって大切か? 考える機会になりそうだなと感じました。
色々な考え方がありますが、今回のクライアントさんの心の声を拾いながら、出てきた答えです。子育てをしていない私から、「母親の仕事はどうするのですか?」と聞かれたことが、一番びっくりした質問だったとおっしゃっていました。また、昔考えた理想像から、今の自分が考える理想像へ乗り換えていくことでいいのかと思えてホッとしたようです。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
理想に縛られ過ぎていませんか?
┏━┓
┃☆┃SEMINAR
┗━╋...──────────────────────────────
■2013年1月19日(土) 冬コミコレクション
テーマ「バランス」 講師:堀口ひとみ/播磨弘晃
コミュニケーションにおいての相手と自分との「バランス」について考えていきます。
■2013年1月26日(土)「聴くことは幸せにつながる」セミナー講師:堀口ひとみ
7年間の「聴く仕事」を通して学んだ「傾聴」のあり方を学べる講座です。
■2013年2月17日(日)第1回 コミラボ
講師:堀口ひとみ/播磨弘晃
コーチングを専門としているふたりによる傾聴のエッセンスやメソッドが学べる講座です。
■2013年3月23日(土)春コミコレクション
テーマ「思考を芽吹かせる」講師:堀口ひとみ/播磨弘晃
仮説、着想、ひらめきなど、自分自身の見つける力を磨いていきます。
しかしながら、もう答えは決められていて、時短できる働き方にしたいとのことでした。
決定はするつもりでも、心の中で納得できないときってありますよね。この決定は、逃げじゃないかとか・・・・。
執着を手放し、今をどう生きるか? を考える対面セッションとなりました。
現在、働いている時間は、ご両親に二人のお子さんをお願いしたり、旦那さまのほうが、早く帰れれば、送り迎えを頼んだりしているそうです。
自分は、会社に迷惑がかからないように、終電まで仕事をしているとのことでした。理想は、定時に帰れればいいのだそうです。しかし、なかなかそうもいかない職場のようでした。
旦那さんの方が管理職で忙しいのに、無理に早く帰り、部下から評判が悪くなっていたら、自分のせい・・・と、お迎えに行ってもらうほど、自分を責めるサイクルにも陥っていました。
なぜ、働きたいのか聞いてみたところ、余裕のお金を持っておきたい、夫と同等で自分も働きたい、社会とのつながりを持っていたいとおっしゃっていました。現実は、フルタイムで働かなくてはならないほど、収入に困っているわけではないそうでした。
私はふと、「会社のために一生懸命に働いているようですが、お母さんとしての仕事はどうするんですか?」と聞きました。今まで話した中に、どんな子育てをしたいかの話がなかったので。
すると、クライアントさんは、涙を流されました。
もう、心は分かっているのだと思います。子供とのかけがえのない時間は、今しか過ごせないと。
「ワーキングマザーは自分の理想だったのです」とおっしゃいました。
母親が専業主婦だったため、もっと自分のことを考えて生きてもいいのに、と子供ながらに思ったそうです。そして、自分は、自分の幸せ(仕事)と家庭のことを両立させて、ワーキングマザーになることを、自分の生き方の理想にしたようでした。
子供の目線から見たら、自己犠牲しながら専業主婦をしているように映ったのかもしれません。しかし、実際のところはどうだったのでしょうか?
母親は、相手の幸せが自分の幸せだと本当に思っていたのかもしれません。そんな事実が見えてきたら、クライアントさんはそうかもしれないと過去の見方が少し変わりました。
クライアントさんを苦しめていたのは、自分の理想としていたことを辞めなくてはいけないということのように思えました。自分の執着です。
執着は手放して、心の声がわかっていることのほうへ進むことです。
クライアントさんが、お子さんとのやり取りを涙ながらにお話ししてくださいました。
保育所に迎えに行くのが遅くなってしまったとき、お子さんが「遅いお迎えでもいいよ!」と言っていたそうです。会える時間が少なくても、お子さんのほうは、ママとの絆をしっかり感じていたのだなと想います。
段々と、自分が本当に大切にしたいことが見えてきました。
どんな人生を生きたいか? 以前に計画した自分の理想が、現実問題、難しいことになったのならば、今の環境で考えられる、新しい自分の理想の姿を構築していく事を考えました。昔と今と状況や見方が変わったのならば、変化させていくのもありなのですから。
そして、「他の話してもいいですか?」と突然、会社の話になりました。
自分が作成する資料の作り方について、想定外のことを事前に10個くらい考えて、対応策とその根拠まで見出さなければいけないと上司に言われていることについてでした。
それは、本当に人生に必要なものでしょうか?
自分が、想定外のことに弱いから、柔軟性を身につけたいとおっしゃっていましたが、それは、今のクライアントさんの仕事ではないのかもしれません。
対応策を考えるのが得意な人に任せて、クライアントさんは、仕事よりも家族のことについて考える時間に費やされた方が心の声に従っているように感じました。
このセッションをしながら、『星の王子さま』を思い出しました。大切なものを勘違いしている大人たちが出てくるところです。きっと、今のタイミングでお読みになったら、何が自分にとって大切か? 考える機会になりそうだなと感じました。
色々な考え方がありますが、今回のクライアントさんの心の声を拾いながら、出てきた答えです。子育てをしていない私から、「母親の仕事はどうするのですか?」と聞かれたことが、一番びっくりした質問だったとおっしゃっていました。また、昔考えた理想像から、今の自分が考える理想像へ乗り換えていくことでいいのかと思えてホッとしたようです。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
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講師:堀口ひとみ/播磨弘晃
コーチングを専門としているふたりによる傾聴のエッセンスやメソッドが学べる講座です。
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テーマ「思考を芽吹かせる」講師:堀口ひとみ/播磨弘晃
仮説、着想、ひらめきなど、自分自身の見つける力を磨いていきます。
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