転職など、変化したいタイミングで、90日コーチングをリピートされるクライアントさんが、今回は、一番大きな変化の予感を感じて、ご依頼されました。
社会人になって、会社は変えながら、同じ分野で10年経ち、このまま会社にいるのかどうか? 将来のことを考えたいとのことでした。ずっといるイメージはないことは明らかのようでした。
私も、以前から話を伺ってきたので、ついに、あの得意なことを仕事にするのかなと、わかるくらいでしたが、ご本人は、案外と慎重のようでした。
オリエンのときに、こんな質問をしてみました。
「もし、子供を助けるために海外のボランティアに参加するとしたら、自分は何をしますか?」と。
すると、やはりクライアントさんらしい答えがしっかりと返ってきて、ご自身も答えながら、「やっぱりそうか」となっていました。結局、60分話してみたら、「独立するんでしょうね」になっていました。
そして、今回のセッションとなりました。その後、独立すると決めたことで、数年後を考えるのが楽になったそうですが、今月になり、会社が忙しくなってきました、とおっしゃいました。
その言葉を聞いて、「忙しくなってきました」は、前に進もうとしているけれど、後ろ髪惹かれている感、が出ているように感じました。気持ちの整理が必要なのでしょう。
クライアントさんが言いました。
「一体何から始めたらいいのか? 具体的ではないからですかね」
「そうですね。始めるとしたら、1人でも生徒を持つことですね」
「なるほど、言われてみたらそうですね。そんな風に考えたことがなかった。勉強をまずはすることかと思っていました。けれど、やると決めたら、動かなくちゃと思うし、それって今なの? って思う気持ちもある気がします」
「今なの? と思うのですね。どういう状態ならOKが出せる? 何が必要ですか?」
「教えられそうではあります。あとは、覚悟だけのような気がする…」
「なるほど。私も独立するとき、金井さんに背中をドーンと押されましたからね。あの時は、本当にしたいことは独立なのに、怖さから、RITZで働かせて下さいと言ってしまっただけでした。きっと、金井さんにも本心を見抜かれていた気がしますね。ところで、恐怖心で、今じゃないと思うんですかね?」
「今と変わらないままでも、楽っていうのがあります」
「今と変わらないまま『でも』ですよね。ということは、今と変わるという選択肢も心の中には、あるってことですね」
「あ・・・・そうか・そう言えば、ここ1,2年は友人の動きもないんです。変わっていないですね」
「ということは、動かないことにも意味があったのでは?」
「動かないようにしてきたということですか…。よくしたいというのがなかった。ほどほどにできているしと。ああ、変えたい、変えるきっかけが欲しいのかも。動いていくだけなんだという気持ちになれたらいいですね」
「きっかけがあれば、気持ちが動き出すということなのでしょうかね」
「ちょうど、引っ越しを考えるタイミングには、自然となってきていますね」
「それは、ちょうどいいきっかけですね。他に、これまでの大きな変化って、どんなことがありました?」
「親の引っ越し。大学受験。結婚ですかね。自分で決めたというよりも、都心に行かなきゃとか、親の都合ですからね。自分で変えてきたという感じではないです」
「前回もそう言えば、言っていましたよね。友達がやっているから、私もやろうで決めてきたと。でも、そこそこできてしまうということで」
「そうなですよね。本気を出せば、凄いのにって、よく言われたりするんですよ。本気になったのは、○○くらいで」
「え、そうなんですか? でも、○○は、さすがに、これからやろうとしているものですね」
「はい。重要でないことは、ひょいひょい出来るのですが、こうなったらいいなと妄想している方には、進んだことがないんです。いいかな、これで、っていうものばかり、手に入れてるようです」
「妄想に進みましょうよ。(笑)『いいかな、これでって…』それって、ずっと『(仮)カッコカリ』じゃないですか?!」
「あははは! ずっと(仮)です。本当の私はどれなんだ?!って感じですね」
「わっ。(笑)妄想するほうが、本当の私のようですね」
「なんだか、話していて、何かが分かってきた気がします!」
だいぶ省略しておりますが、このような60分のセッションでした。
「(仮)カッコカリ」の存在がわかったことで、心の中の(仮)の発言と、本当の私の発言を聴き分けられるのではないかと思いました。
具体的に何をするか?わかっていても進めないときは、こうして、細かく心の声に耳を傾けていけば、ブレーキになっている自分の考え方が見えてくるのです。見えてくれば、それと付き合いながら、進めばいいのだと思います。
「今と変わらないままでも、楽っていうのがあります」から、心の声が聴こえ始めました。たった、ワンフレーズでも、日本語に出てしまうものですね。
まだ、1回目のセッションでしたが、これから流れが来るなと、そんな予感がしました。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
(仮)つけていませんか?
┏━┓
┃☆┃SEMINAR
┗━╋...──────────────────────────────
■2013年2月17日(日)第1回 コミラボ
講師:堀口ひとみ/播磨弘晃
コーチングを専門としているふたりによる傾聴のエッセンスやメソッドが学べる講座です。
今回1回目の開催ということで、通常10500円のところ、⇒ 初回限定5250円とさせていただきます!
■2013年3月23日(土)春コミコレクション
テーマ「思考を芽吹かせる」講師:堀口ひとみ/播磨弘晃
仮説、着想、ひらめきなど、自分自身の見つける力を磨いていきます。
■これから開催予定のまとめページはこちら。
社会人になって、会社は変えながら、同じ分野で10年経ち、このまま会社にいるのかどうか? 将来のことを考えたいとのことでした。ずっといるイメージはないことは明らかのようでした。
私も、以前から話を伺ってきたので、ついに、あの得意なことを仕事にするのかなと、わかるくらいでしたが、ご本人は、案外と慎重のようでした。
オリエンのときに、こんな質問をしてみました。
「もし、子供を助けるために海外のボランティアに参加するとしたら、自分は何をしますか?」と。
すると、やはりクライアントさんらしい答えがしっかりと返ってきて、ご自身も答えながら、「やっぱりそうか」となっていました。結局、60分話してみたら、「独立するんでしょうね」になっていました。
そして、今回のセッションとなりました。その後、独立すると決めたことで、数年後を考えるのが楽になったそうですが、今月になり、会社が忙しくなってきました、とおっしゃいました。
その言葉を聞いて、「忙しくなってきました」は、前に進もうとしているけれど、後ろ髪惹かれている感、が出ているように感じました。気持ちの整理が必要なのでしょう。
クライアントさんが言いました。
「一体何から始めたらいいのか? 具体的ではないからですかね」
「そうですね。始めるとしたら、1人でも生徒を持つことですね」
「なるほど、言われてみたらそうですね。そんな風に考えたことがなかった。勉強をまずはすることかと思っていました。けれど、やると決めたら、動かなくちゃと思うし、それって今なの? って思う気持ちもある気がします」
「今なの? と思うのですね。どういう状態ならOKが出せる? 何が必要ですか?」
「教えられそうではあります。あとは、覚悟だけのような気がする…」
「なるほど。私も独立するとき、金井さんに背中をドーンと押されましたからね。あの時は、本当にしたいことは独立なのに、怖さから、RITZで働かせて下さいと言ってしまっただけでした。きっと、金井さんにも本心を見抜かれていた気がしますね。ところで、恐怖心で、今じゃないと思うんですかね?」
「今と変わらないままでも、楽っていうのがあります」
「今と変わらないまま『でも』ですよね。ということは、今と変わるという選択肢も心の中には、あるってことですね」
「あ・・・・そうか・そう言えば、ここ1,2年は友人の動きもないんです。変わっていないですね」
「ということは、動かないことにも意味があったのでは?」
「動かないようにしてきたということですか…。よくしたいというのがなかった。ほどほどにできているしと。ああ、変えたい、変えるきっかけが欲しいのかも。動いていくだけなんだという気持ちになれたらいいですね」
「きっかけがあれば、気持ちが動き出すということなのでしょうかね」
「ちょうど、引っ越しを考えるタイミングには、自然となってきていますね」
「それは、ちょうどいいきっかけですね。他に、これまでの大きな変化って、どんなことがありました?」
「親の引っ越し。大学受験。結婚ですかね。自分で決めたというよりも、都心に行かなきゃとか、親の都合ですからね。自分で変えてきたという感じではないです」
「前回もそう言えば、言っていましたよね。友達がやっているから、私もやろうで決めてきたと。でも、そこそこできてしまうということで」
「そうなですよね。本気を出せば、凄いのにって、よく言われたりするんですよ。本気になったのは、○○くらいで」
「え、そうなんですか? でも、○○は、さすがに、これからやろうとしているものですね」
「はい。重要でないことは、ひょいひょい出来るのですが、こうなったらいいなと妄想している方には、進んだことがないんです。いいかな、これで、っていうものばかり、手に入れてるようです」
「妄想に進みましょうよ。(笑)『いいかな、これでって…』それって、ずっと『(仮)カッコカリ』じゃないですか?!」
「あははは! ずっと(仮)です。本当の私はどれなんだ?!って感じですね」
「わっ。(笑)妄想するほうが、本当の私のようですね」
「なんだか、話していて、何かが分かってきた気がします!」
だいぶ省略しておりますが、このような60分のセッションでした。
「(仮)カッコカリ」の存在がわかったことで、心の中の(仮)の発言と、本当の私の発言を聴き分けられるのではないかと思いました。
具体的に何をするか?わかっていても進めないときは、こうして、細かく心の声に耳を傾けていけば、ブレーキになっている自分の考え方が見えてくるのです。見えてくれば、それと付き合いながら、進めばいいのだと思います。
「今と変わらないままでも、楽っていうのがあります」から、心の声が聴こえ始めました。たった、ワンフレーズでも、日本語に出てしまうものですね。
まだ、1回目のセッションでしたが、これから流れが来るなと、そんな予感がしました。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
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■2013年2月17日(日)第1回 コミラボ
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今回1回目の開催ということで、通常10500円のところ、⇒ 初回限定5250円とさせていただきます!
■2013年3月23日(土)春コミコレクション
テーマ「思考を芽吹かせる」講師:堀口ひとみ/播磨弘晃
仮説、着想、ひらめきなど、自分自身の見つける力を磨いていきます。
■これから開催予定のまとめページはこちら。
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