同業者の知人から結婚式のスピーチを頼まれたとのことで、同じ仕事仲間である目線から、スピーチをすればいいのかなと思い、引き受けたそうです。そして、どうして欲しいのか依頼主に聞いたところ、「友人代表だから」と言われ、クライアントさんは、「え? 友人って言うほどの仲なのかな?」と驚き、引き受けることの重圧を感じたそうです。
しかし、ちょうど他の行事と重なる用事ができたため、結局、断ることにはなったそうで、実はホッとしているようでした。
ということで、「友人とはなにか?」についてテーマにしたいとのことでした。
「友人代表でいいの? そこまで友達って思っていないし、勘違いされた感じ」とクライアントさんは思ったようでしたが、私は、「スピーチ出来そうだから選ばれたと思う」と返答しました。
クライアントさんは、そうは想像していなかったようでした。
もし「スピーチができそうだから」と依頼されたのならば、引き受けていたかもしれないとお答えになりました。
ここで、「勘違いされた気持ちは、以前にもあったのか?」ということを聞いてみました。
「え?」と思う出来事は、きっと、また同じ思いを味わい、何かを発見するために起こるからです。
すると、大学時代に同姓の友達からストーカーされたという話がでてきました。
クライアントさんは、その友達が、自分に依存していたようには、全然気づかなかったそうなのです。学年が上がる時に、選択授業が全く異なってしまい、一緒に授業に行けなくなってしまったころから、友人が依存的に電話などをしてくるようになったとか。
クライアントさんは、選択授業が違うから、仕方ないと思っていただけで、友達が自分と一緒にいないとダメであることに気付かなかったようでした。
周りからしてみたら、その友達はクライアントさんだけとしか、話していない風に見えていたそうです。何で、気づかなかったの? と。
今回のことと大学時代のことは、「勘違いされた」という気持ちが非常に似ているようでした。
話を聞いて、「自分だけが驚いている感じ」というのが同じように見えてきました。おそらく、「相手をよく見る」という課題なのではないかと。
スピーチを依頼されたとき、「私、友達だったの?」と、自分がびっくりして、止まっているようでしたが、相手のことを想像してみたら、「話せそうと思われて、頼まれたのかな?」と想像することもできるでしょう。そして、それを友人に確認してみることもできます。
自分がして欲しいことを相手にするとか、自分がして欲しくないことを相手にはしないとか、自分を主体にして考えるよりも、相手をよく見てどう伝えたらいいのかを考える目を養えるといいでしょう。
2つ目のテーマは、「上手に相談・お願いできるようになりたい」というテーマでした。
自分がコラボして仕事をしたい相手がいるそうなのですが、話をどうもっていけばいいか? 悩んでいるそうです。とりあえず、周りにお願いがうまい人がいるので、その人のマネをしようと思って、「ご飯に誘う」ことまでは出来たと言っていました。
お願い事フォームみたいな書式があれば、依頼できるけれど、自然に協力に持っていくにはどうしたらいいのか? 考えが思いつかないようでした。
お願いがうまい人は、「その人だから頼みたいこと」を依頼してくるのではないでしょうか。
相手の素質や性格を把握し、これからの成長を願う気持ちを持っていたり、その相手に届きそうな言葉を発言出来ると、相手も考えやすくなりそうです。
以前、私は、小冊子の『かないずむ』の誤字脱字チェックを知人、友人に依頼しました。しかし、2人のダブルチェックをしてもらったのにもかかわらず、まだ、誤字脱字があると、クライアントさんに指摘されました。これはプロに頼まないとダメなのかな? と思って、ネットで誤字脱字をチェックする仕事ってあるのかな? と検索をしましたが、見つけることができず、ふと脳裏に浮かんだのは、妹です。
家族ならば、ダメ出しも遠慮せずにしてきますし、妹の性格からしたら、細かいところに気づける能力があるかなと思ったのです。しかし、妹は、頼まれごとは、あまり好きでないタイプです。
引き受けたとしても、「わかった。でも、できないかもしれないよ」と、相手に期待しないでほしいということきっぱりと、言うほどなので。
そんな妹の性格を汲んで、依頼するセリフを考えました。
「これまで2人に頼んだけれど、まだ誤字があるみたいなんだよね。あなた、あらさがし得意だよね…」と、褒めるよりも、ありのままを伝えてみました。
妹は、しぶしぶ引き受けてくれたわりに、細かいところまでチェックしてくれました。
誤字脱字だけでなく、私の文章の変な癖まで指摘してくれて、こちらは怒りが湧いてきそうでしたが耐え、(耐えないと、じゃあ、やらないと言われてしまうだろうから)妹のおかげで、成長することもできました。
そんな話をしたら、クライアントさんが、「相手のことを見ていないから、できないのかもしれない」とお答えになりました。先ほどの結婚式のスピーチの話と全く同じ所に辿りついたのです。
スピーチも、「友人も頼むことが下手だったのかもしれないですね。自分と同じです(笑)」と。
自分が依頼されても、ひいてしまった体験をしたことで、応用編として、今後は取り組んでみたいとおっしゃいました。相手のことをよく見ることで、協力してもらいやすくなりそうですね。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
お願いはよくしますか?
┏━┓
┃☆┃SEMINAR
┗━╋...──────────────────────────────
■2013年3月23日(土)春コミコレクション
テーマ「思考を芽吹かせる」講師:堀口ひとみ/播磨弘晃
仮説、着想、ひらめきなど、自分自身の見つける力を磨いていきます。
しかし、ちょうど他の行事と重なる用事ができたため、結局、断ることにはなったそうで、実はホッとしているようでした。
ということで、「友人とはなにか?」についてテーマにしたいとのことでした。
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クライアントさんは、そうは想像していなかったようでした。
もし「スピーチができそうだから」と依頼されたのならば、引き受けていたかもしれないとお答えになりました。
ここで、「勘違いされた気持ちは、以前にもあったのか?」ということを聞いてみました。
「え?」と思う出来事は、きっと、また同じ思いを味わい、何かを発見するために起こるからです。
すると、大学時代に同姓の友達からストーカーされたという話がでてきました。
クライアントさんは、その友達が、自分に依存していたようには、全然気づかなかったそうなのです。学年が上がる時に、選択授業が全く異なってしまい、一緒に授業に行けなくなってしまったころから、友人が依存的に電話などをしてくるようになったとか。
クライアントさんは、選択授業が違うから、仕方ないと思っていただけで、友達が自分と一緒にいないとダメであることに気付かなかったようでした。
周りからしてみたら、その友達はクライアントさんだけとしか、話していない風に見えていたそうです。何で、気づかなかったの? と。
今回のことと大学時代のことは、「勘違いされた」という気持ちが非常に似ているようでした。
話を聞いて、「自分だけが驚いている感じ」というのが同じように見えてきました。おそらく、「相手をよく見る」という課題なのではないかと。
スピーチを依頼されたとき、「私、友達だったの?」と、自分がびっくりして、止まっているようでしたが、相手のことを想像してみたら、「話せそうと思われて、頼まれたのかな?」と想像することもできるでしょう。そして、それを友人に確認してみることもできます。
自分がして欲しいことを相手にするとか、自分がして欲しくないことを相手にはしないとか、自分を主体にして考えるよりも、相手をよく見てどう伝えたらいいのかを考える目を養えるといいでしょう。
2つ目のテーマは、「上手に相談・お願いできるようになりたい」というテーマでした。
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お願い事フォームみたいな書式があれば、依頼できるけれど、自然に協力に持っていくにはどうしたらいいのか? 考えが思いつかないようでした。
お願いがうまい人は、「その人だから頼みたいこと」を依頼してくるのではないでしょうか。
相手の素質や性格を把握し、これからの成長を願う気持ちを持っていたり、その相手に届きそうな言葉を発言出来ると、相手も考えやすくなりそうです。
以前、私は、小冊子の『かないずむ』の誤字脱字チェックを知人、友人に依頼しました。しかし、2人のダブルチェックをしてもらったのにもかかわらず、まだ、誤字脱字があると、クライアントさんに指摘されました。これはプロに頼まないとダメなのかな? と思って、ネットで誤字脱字をチェックする仕事ってあるのかな? と検索をしましたが、見つけることができず、ふと脳裏に浮かんだのは、妹です。
家族ならば、ダメ出しも遠慮せずにしてきますし、妹の性格からしたら、細かいところに気づける能力があるかなと思ったのです。しかし、妹は、頼まれごとは、あまり好きでないタイプです。
引き受けたとしても、「わかった。でも、できないかもしれないよ」と、相手に期待しないでほしいということきっぱりと、言うほどなので。
そんな妹の性格を汲んで、依頼するセリフを考えました。
「これまで2人に頼んだけれど、まだ誤字があるみたいなんだよね。あなた、あらさがし得意だよね…」と、褒めるよりも、ありのままを伝えてみました。
妹は、しぶしぶ引き受けてくれたわりに、細かいところまでチェックしてくれました。
誤字脱字だけでなく、私の文章の変な癖まで指摘してくれて、こちらは怒りが湧いてきそうでしたが耐え、(耐えないと、じゃあ、やらないと言われてしまうだろうから)妹のおかげで、成長することもできました。
そんな話をしたら、クライアントさんが、「相手のことを見ていないから、できないのかもしれない」とお答えになりました。先ほどの結婚式のスピーチの話と全く同じ所に辿りついたのです。
スピーチも、「友人も頼むことが下手だったのかもしれないですね。自分と同じです(笑)」と。
自分が依頼されても、ひいてしまった体験をしたことで、応用編として、今後は取り組んでみたいとおっしゃいました。相手のことをよく見ることで、協力してもらいやすくなりそうですね。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
お願いはよくしますか?
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仮説、着想、ひらめきなど、自分自身の見つける力を磨いていきます。
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