「なんて、寂しいヤツなんだ」と自分に言ってしまうとき。

 「昨日、終電ギリギリまで仕事をしても終わらなかったので、明日2-3時間出てきて片付ければいいやと思い、休日の今日、そのつもりで外出の準備をしていました。でも、『金曜に絶対やるべき事はやってきたわけだし、月曜でもいいのでは…と思いなおし、てか、会社行って暇つぶすってなんてさみしいヤツなんだ』と思ったのです。とは言っても、やはり休日に暇を持て余してしまうし、他にも、なんでかなと思うところがあってセッションのお願いします」とのことでした。

 休みなのに仕事に行くなんて、責任感ある人だなぁ~とも思ったのですが、「なんて、寂しいヤツなんだ」と思ってしまうということが、今回、気になりました。長いクライアントさんですが、そのセリフは意外と初めてでした。

 まず、「この突っ込みはどこから言っている感じがするのか?」訊いてみました。すると、「他人事のように言う感じ」とのこと。「同じニュアンスで別の言葉を掛けていないか?」と訊いてみると、子供の頃、お稽古ごとを遅くまでやって疲れて帰るときに「がんばってるな~自分」と発していた言葉とも似ているとおっしゃっていました。どうやら、こういったパターンの脳内会話は、子供のころからよく行われているようだというのがわかりました。

 そもそも、子供の頃のお稽古ごとに関しては、よく遊ぶ友達がお稽古ごとに通うと、遊ぶ人がいなくなっちゃうから私も行きたい! という乗りで、通い始めたことが多かったようです。しかも、上達し続けられていたようでした。
 この話がいまと何かつながっているかはわかりませんが、思い出されたことです。

 今は、「会社に行って暇つぶすってなんてさみしいヤツ」と思ってしまい、だからと言って何か新しいことを始めて、暇を埋めるなんてことも今は別にしたいと思わないのでしょう。暇を埋めるために何かを始めたら、きっと、「暇をつぶすなんてさみしいヤツ」とまた言うことになりそうです。
 私がそう伝えると、「だから、なにも始めたい気持ちにならないのか!」と自分が行動を起こしたい気分にならない理由が明確に分かったようでした。
 しかし、パワフルな時期と停滞期と、繰り返されている感はありました。今までは、何か新しいことを探すことをしてきましたが、今回、同じ対処をしたら「寂しい奴」を繰り返しそうです。

 一体、どうしたら、「寂しいヤツ」と、自分にがっかりしないようになるのでしょうか? 
 どうしたら、同じようなことを繰り返さないでしょうか? 
 「寂しい」という言葉を発しているという観点からさらに考えてみることにしました。

 私も過去に「寂しい」という気持ちを「なにか」で埋めることはよくしていました。
 「大晦日に渋谷で年越しラーメンを食べて、終電だなんて寂しい感じだけど、仕事は一生懸命やったし、いいかな~」と、思ったことがあります。私の場合も、仕事で埋めていたのです。
 また、サラリーマンの時は、休日も今よりも少ないですから、暇な時間は簡単に埋めることができました。しかし、独立してから仕事で寂しさを埋められるはずは、ありませんでした。時間がありすぎて困ったのです。あれほど時間が欲しいと言っていたのにです。なんだか、定年退職後のお父さんみたいですが。(笑)
 独立は孤独を愛せないとやっていけないなぁ、なんて思います。

 私が独立して4年目くらいに、「寂しい」が積りに積って、困ってしまって、食べたいメニューも分からなくなって、家族には冷たく当たるし、何もかもがピンとこなくなりました。
 そんなことを思い出しているうちに、クライアントさんの「寂しい」の線路に、どうやら一緒に乗ることが出来てきたようです。
 何か新しいことをしたわけではないけれど、「寂しい」という空白が満たされていった軌跡について、クライアントさんにシェアしました。すると、「なんか、腑に落ちました。きっと、それです」とお答えになりました。


 人は、愛を見落としているとき、寂しいと感じるのかもしれません。
 言葉の「愛しているよ」を待っていては、寂しいままなのかもしれません。
 自分で「そんな風にしてくれたなんて、嬉しいな」と気づいていかれると、どんどん満たされて、温かい気持ちになります。

 そういう類の「見落とし」です。

 対面セッションの前に、お買いものも一緒にしていたので、クライアントさんがこんなことを言いました。「今日の買い物は、自分が見落としていたものを、堀口さんが、コレどう?って見つけてくれて、それがとても気に入ったんですよ」と。

 「見落としはないかな?」その視点で、今も過去も丁寧に見ていかれたら、何かに気付きそうです。もしかしたら、白が黒になったりすることもあるかもしれません。


 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

見落としていませんか?





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