スランプに陥らない考え方の考察。

先ほど、ご質問メールを頂きましたので、ブログでお答えしてみたいと思います。

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堀口さんのアパレル経験、ご活躍をHPから拝見致しました。
私もアパレルで販売に携わっておりますが、売上に対して躓いております。
堀口さんは販売を行っていた当時、入社半年以内で
トップセールスの実績を出せたと記載がありましたが、
スランプなどはなかったですか?

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「スランプ」という言葉の意味を調べてみました。
「実力が発揮できず、成績などが一時的に落ち込んでいる状態」とありました。
 そう考えてみると、接客に関しては、売り上げが落ちることがなかったので、スランプになったことはなかったと思います。

 27歳で初めての販売でしたので、ずっと初心者マークの意識が強く、売り上げ上位に食い込んだとしても、出来ないのが当たり前なので、毎日、新しい工夫を加え、全力で取り組むしかありませんでした。
 入社後2か月で店長に抜擢されましたが、販売はこれからうまくなれば良いと考えて、販売のうまい方にダメ出しをお願いしました。そのおかげで、コンスタントに売り上げを作れていたのだと思います。そして、顧客様もできたことで安定してきました。友達も買ってもらうために、呼びまくりました。

 入社して3年くらいすると、販売にも随分慣れてきました。そこで、今度は自分の壁を乗り越える挑戦をしました。「客単価を上げるためにはどうしたらいいのか?」を考え始めたのです。新しい目標ができると、また試行錯誤の毎日になりました。
 その頃、コーチングを習い始めたので、コーチングを使った接客を独自で開発してみたり、カラー診断を受けたことがあったので、カラーアナリシスを、接客に生かしてみたりしました。
 これまでの3年間では、やったことのない接客方法で、かなり成果が上がりました。ちなみに、そのことについて言語化したものが、接客DVDになっています。

 工夫しようと思えば、奥が深いのが販売の仕事です。毎日同じでつまらないなと思った日々もありましたが、「毎日新しい出会いの場である!」と思えるようになったら、「一期一会。目の前の人に喜んでいただこう」という意識を高めることもできました。すると、購買率も自然とアップしていきました。


 ただ、スランプと言われてみたら、「マネジメント」に関しては、スランプだったのかもしれません。マクドナルドの経験をアパレルに生かそうと、目標管理や店舗管理に力を注ぎましたが、マクドナルドでの成功体験が、ことごとく失敗に終わったのです。

 接客は、スランプになったことはないけれど、マネジメントに関しては、スランプになった、という二つの経験を通して言えることは…。
 これまでの成功体験を思いだして、スランプを脱出しようと考えるよりも、「新しく工夫できるところはないかな?」「挑戦できることはないかな?」「新しい成長はできないだろうか?」と問い掛けてみることが、常に進化、成長を続けるコツなのかもしれません。

 私の考え方として、「今日が一番下手で、明日の方がうまくなっている」です。言いかえれば、今日が最高という意味です。でも、明日も最高なのです。そう考えると、スランプという言葉はあまり気にならなくなるのかもしれません。