これまでの枠や考えを超えた所に、もしかしたら本来の自分に一番合っているものがありそうだけれど、向かえないのはなぜか?

 4年前くらいから、継続セッションや単発セッションのご依頼を頂くクライアントさんから久しぶりに対面セッションのご依頼を頂きました。
 現在は、どんどん本来の自分に戻っていて、周りの環境もよい方向へ変化され、とてもよい状態とのことでした。
 ただ、それに伴いそれまでの自分の枠内で描き望んでいた将来の方向性と今の自分から見た方向性になんだかギャップがある気がするようです。これまでの枠や考えを超えた所に、もしかしたら本来の自分に一番合っている環境、状況があって、そこに向かいたい気もするけれども、なんだかまだ、自分の今の気持ちが明確にならないのと、これまでのイメージや考えに囚われることがあって、ちょっとゴチャゴチャしてしまっているとのことでした。


 現状からお話を聞いていきました。周りの環境もクライアントさんがまさに理想としていた状況になっていました。上司からも評価をされて、より上のポジションはどうかと言われるのだそうです。人によっては、きっとそう言われたら嬉しいところなのでしょうが、クライアントさんは、そう言われると「プレッシャー」に感じてしまうとおっしゃるのです。どうやら、人の評価と自己評価に差があり、人から「あなたならできる」と言われても、信じることが出来ないとも言えます。それでは、せっかくのチャンスも逃してしまうこともあるでしょう。

 「プレッシャー」に感じる、その深層心理を考えていきました。
 周りは期待して、自分に何かをやらせようとしているようだけれど、自分はプレッシャーに感じてしまうから、「いや、まだちょっと…」となる。だけれども、いずれそうなることは、想像出来なくもないし、逆にそうならない事の方が想像しにくい。今は、自分的には無理だとしても将来そうなるかもしれないのに。

 つまり、「自分の新しいステージはすぐ目の前にあるのに、一歩踏み出そうとしない自分」という現在の自分の状況が段々と浮き彫りになっていきました。

 「一歩踏み出そうとしない自分は、恐怖心があるのかも…」と、今度は恐怖心について考えてみました。

 一つは、どんどん変化をしていった20代のころ、気力が先走り過ぎて、体を壊してしまったことが、恐怖になっているのかもということが見つかりました。しかし、今の自分を考えてみると、食生活を見直したり、休息すること、趣味の時間を優先させることなど、仕事とプライベートのバランスを自分で取れるようになったから、もう心配いらないのではないかと確認できました。

 二つ目は、白黒はっきりさせたがることがあり、やるなら継続してしっかりやらなくてはいけない、だから、決定がグレーな状態で始めることはいけないと、意外と頑固である自分が、「できるかどうかわからないのに、人からの期待を引きうけちゃってもいいの?」と、止めにかかっているというのも見えてきました。
「期待に応えてあげられないといけない、今の段階で応えられないと思うのならば、引きうけないようにする」と、流れが来ているのに、恐怖心によってコントロールしているということです。
 また、断るために一度は受け入れるというような、断りを前提として行動をしている自分がいる場合も見えてきました。それでは、始めから疑いにかかっているようなときもあるのかもしれません。

 私は、ここまで聞いた話の印象を伝えました。「外から見たら新装開店しているお店なのに、ずっと『準備中』のプレートを掛けっ放しみたいですよね」と。すると、「それが、一番しっくりきます」と笑っておっしゃいました。

「どうしたら、その準備中のプレートを外せますか?」と投げかけました。
自分で外すのか? それとも、人から何かを言われたら、自分で外せるのか?・・・。

 私も最近同じような体験をしたなと、ふと思いだしたことがありました。自分の文章についてです。
 人気ブログランキング1位を獲得していたこともあったし、メンターにも「堀口さん、文章が書けますね」と言われたこともあって、自分では、まあ書くことはできる方なのかなと思っていました。
 しかし、独立して3年目に無料ダウンロード冊子『かないずむ』を作ったときに、妹に誤字脱字を見てもらったのですが、そこで初めて、「全然うまくなかった…」といい意味で実力のなさに気づきました。
 それから、色々と教えを乞おうと、出版社の編集の方にもアドバイスを頂くようになり、その方に「私は、話すことと書くこと、どちらが得意なんでしょうかね?」と訊いてみると、あっさりと「話すことですね」と言われまた撃沈です。
 メルマガ読者の方には、「誤字脱字が多すぎて、がっかりする」と言われ、ますますどうにかしないといけない状況となりました。言いにくいことをお伝え頂きありがたい助言でした。それ以来、毎日ブログを2000文字書くことを続けてきました。
 作家に比べたら少ない文字数ですが、毎日やれば、それなりに力も付きまして、少しはましになったなと思ったところで、先月たまたま知り合いの方を通じて、「文章の書き方」セミナーがあるというので参加しました。もういいかな、とも思ったのですが、このタイミングで呼ばれている気がしたのも確かです。
 事前に150文字で自己紹介文を書くという課題があり、参加者12名の自己紹介文が添削されながら、ポイントがレクチャーされるような講義でした。講師は、元編集者の方でした。私の自己紹介文が出てきたとき、「短く具体的に書けています。前に来て話してほしいほどです」と言われ、「え?これでいいの?!」と驚き、ようやく自分にOKを出してあげることができました。
 その日以来、お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、文章がのびのびとしてきたはずです。私の場合は、プロの方に言われたというのは、ポイントだったのかもしれません。

「きっと、そろそろOKが出せるといいなと思っていれば、そういう機会を引き寄せるかもしれませんね」とクライアントさんに言うと、「近いうちに上司が数週間不在になり、自分が任される機会が来たり、色々とありそうなんですよね」とおっしゃいました。

 そして、「現在は、どんどん本来の自分に戻っていて、それに伴い周りの環境もよい方向へ変化し、とてもよい状態」なわけですから、これから自分のところに引き寄せるものは、もう疑う必要もなく、信頼できるものばかりになる、ということを信じても大丈夫ではないか? というそもそもの話に戻りました。

 「もし、有名な占星術の先生が、ホロスコープを見ながら、『もう、あなたには悪いことは起こらない星周りのようです』と解説されたら?」と私が言うと、笑っていらっしゃいましたが、そういうことなのだろうと信じてみたらどうかと言うことです。

 「大気圏みたいな、安全圏ってところですね(笑)」と、クライアントさんがおっしゃいました。そこまで丸ごと信じられたら、怖いものなしですね。6月9日、新月直前のセッションというタイミングもそう考えると面白いです。

 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

疑ってかかるときは、どんなときですか?

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