7/27(土)に独立7周年講演として「相手が話したくなる傾聴力」というテーマでお話しさせていただきます。そこで、本番までの間、なぜ私が「傾聴力」について伝えていきたいのか? をこちらのブログにたまに連載していこうと思っています。
第2話は、「答えは自分の中にある」です。
2006年6月に独立しました。最初は、アパレルの実績に期待され、あるショップのコンサルティングを頼まれました。どうすれば、セールスが上がるのか? を教えていくことを期待されていたので、ブログの立ち上げを指導したり、接客のセミナーをしたり、幹部スタッフのコーチングをしたりしていました。
しかし、半年しても結果には現れませんでした。コーチングをしても、幹部たちはオーナーの愚痴ばかりになりますし、コーチングで決まった行動を実行に移そうとすれば、オーナーに「何でそんなことをするの?」と止められると話していたのです。
幹部たちもなかなか思うように行動ができず、セールスも上がらず、私は本当に困ってしまいました。
もう、最後の手段と思い、アパレルの友人を連れて直接お店に行き、ある日レイアウトをがらっと変えてみたのです。いわゆる、コンサルティングをしました。
すると翌日、オーナーからメールが私のところに届きました。
「うちのお店は、○○という場所にあって、堀口さんたちが考えているようなレイアウトでは、お客様に理解してもらえないのです。堀口さん、一体この半年、何をしてきたのでしょうか?」と。
アパレル店長のときしていたように、みんなに質問をして、投げかけていたつもりでしたが、行動をつぶすのは、あなたでしょ、と言い返したくなりました。
そう、強くは書きませんでしたが、メンターにどう伝えたらいいか? 一緒に考えてもらって、私の言葉をメールしました。半年で契約は終了となりました。
私が思い描いていた、楽園のようには、ならなかったのです。
それから数カ月後、また知人の知人をとおして、アパレルのコンサルとコーチングを頼まれました。今度は、成果報酬と言われました。前回、結果がでなかったリベンジとして、タダでもやらせてもらいたいと思いました。また、タダのほうが、いろいろと好きなことができるかなとも思ったのです。
前回、失敗した理由は、オーナーとの話合いの時間を持たなかったことが1つありました。
オーナーがスタッフに「私にはコーチングはいらないわ」と言っていたのを聞いていたので、私も関わるのが怖かったのです。
ですので、今回はオーナーとの話し合いの時間を持つようにしました。
そして、同じ時期に独立をした友人も一緒になって、力を貸してもらいました。店舗が東京、大阪、神戸にあったので、出張もしました。成果報酬でしたが、交通費だけは出してもらいました。
店長たちのコーチングも電話か対面で行い、お店にも入ってレイアウトを見直し、できる限りのことを色々としました。
しかし、3カ月後。また、成果に結びつくことなく、またしても終了せざるを得なくなりました。
私の導き方が悪かったことはたくさんあったと思います。セールスを上げるために、勝手なことをしてしまったのか? 相手の気持ちを汲み取って考えることが出来なかったのだと思いました。また、コーチングスキルも経験が浅く、今を100点とすると、40点くらいです。まだまだ、改善の余地はたくさんありました。
一方で、世間のみんなは、短期間で成功する方法を求めているのだろうか? と感じました。その考え方自体が、私自身好きではありませんでした。
私がアパレル店長として成功した方法を知りたがっているだけのような人たちと、正直付き合いたくないと思いました。自分としては、亀のように努力してきたことを、触りだけ知って、成功できるなんてことはないと確信していたからです。
独立して1年以内で、コンサルティング業は、手放すことにしました。コンサルティングが悪いのではなく、私はコーチングがしたいのだと、気づいたからです。
このころ、出版社の方とのコネクションもできたので、「接客の本」か「店長の本」を書いてみないかと言われていました。編集者の方が目次を作って下さったのですが、どうしても私は「ノウハウを提供するだけの人にはなりたくない」の一辺倒。「私が伝えたいのはマインドなんです」と言うと、若い編集者の方は、「おっしゃることはわかりますが、松下幸之助さんとか、そういった方でないと、マインド系は、難しいのです」とおっしゃいました。
確かに、ごもっともなのですが…。本を出すことと、私の信じていることを伝えることに、何か壁があるように感じました。
しかしながら、メンターの金井さんもおっしゃっているように、「偽りの成功体験」と「真の成功体験」があります。人のノウハウを実行して成功をする方法は、偽りの成功体験です。本当の意味で、自信にならないのではないかと思うのです。
だから、相手に「何故やるのか?」「どうしたいか?」を引き出すために、聴くことが大事だと私は信じています。
「何をするか?」「どうやるのか?」を知りたい人はたくさんいますが、私は「何故やるか?」という動機から行動をしているわけです。それがなければ、継続する気力も失われるのではないでしょうか。
「もう、私が作りたい本を勝手に書きます!」という気持ちになり、それで発表したのが、ダウンロード冊子『かないずむ』です。
「問いかけること。行動すること。自分を変えること。夢を叶えること」の楽しさを皆さんと共有できたらいなと思ったのと、私を独立まで導いて下さった金井さんの教えに感謝するとともに、それを世の中にシェアしないと、もったいないと思ったのです。
私は、アパレル時代の社長、メンターたちの問いかけによって、自分の考えを実行に移し、やりたいようにやってうまくいった自負があるので、「問い掛け続ければ、自分の答えは見えてくるのだ」ということを、自分のコーチングで証明し、クライアントさんと一緒に、その事実を伝えていきたいと思いました。
だから、『ひとみずむ』を作ろうと思ったのです。
つづく。
┏━┓
┃☆ ┃Information
┗━╋...──────────────────────────────
■2013年7月27日(土)独立7周年講演開催!@東京
テーマ「相手が話したくなる傾聴力」
日常生活にすぐ使える!相手が話したくなる聴き方、伝え方についてレクチャーします。
特典:単発セッション・90日コーチングで使える、5000円割引券を差し上げます。
第2話は、「答えは自分の中にある」です。
2006年6月に独立しました。最初は、アパレルの実績に期待され、あるショップのコンサルティングを頼まれました。どうすれば、セールスが上がるのか? を教えていくことを期待されていたので、ブログの立ち上げを指導したり、接客のセミナーをしたり、幹部スタッフのコーチングをしたりしていました。
しかし、半年しても結果には現れませんでした。コーチングをしても、幹部たちはオーナーの愚痴ばかりになりますし、コーチングで決まった行動を実行に移そうとすれば、オーナーに「何でそんなことをするの?」と止められると話していたのです。
幹部たちもなかなか思うように行動ができず、セールスも上がらず、私は本当に困ってしまいました。
もう、最後の手段と思い、アパレルの友人を連れて直接お店に行き、ある日レイアウトをがらっと変えてみたのです。いわゆる、コンサルティングをしました。
すると翌日、オーナーからメールが私のところに届きました。
「うちのお店は、○○という場所にあって、堀口さんたちが考えているようなレイアウトでは、お客様に理解してもらえないのです。堀口さん、一体この半年、何をしてきたのでしょうか?」と。
アパレル店長のときしていたように、みんなに質問をして、投げかけていたつもりでしたが、行動をつぶすのは、あなたでしょ、と言い返したくなりました。
そう、強くは書きませんでしたが、メンターにどう伝えたらいいか? 一緒に考えてもらって、私の言葉をメールしました。半年で契約は終了となりました。
私が思い描いていた、楽園のようには、ならなかったのです。
それから数カ月後、また知人の知人をとおして、アパレルのコンサルとコーチングを頼まれました。今度は、成果報酬と言われました。前回、結果がでなかったリベンジとして、タダでもやらせてもらいたいと思いました。また、タダのほうが、いろいろと好きなことができるかなとも思ったのです。
前回、失敗した理由は、オーナーとの話合いの時間を持たなかったことが1つありました。
オーナーがスタッフに「私にはコーチングはいらないわ」と言っていたのを聞いていたので、私も関わるのが怖かったのです。
ですので、今回はオーナーとの話し合いの時間を持つようにしました。
そして、同じ時期に独立をした友人も一緒になって、力を貸してもらいました。店舗が東京、大阪、神戸にあったので、出張もしました。成果報酬でしたが、交通費だけは出してもらいました。
店長たちのコーチングも電話か対面で行い、お店にも入ってレイアウトを見直し、できる限りのことを色々としました。
しかし、3カ月後。また、成果に結びつくことなく、またしても終了せざるを得なくなりました。
私の導き方が悪かったことはたくさんあったと思います。セールスを上げるために、勝手なことをしてしまったのか? 相手の気持ちを汲み取って考えることが出来なかったのだと思いました。また、コーチングスキルも経験が浅く、今を100点とすると、40点くらいです。まだまだ、改善の余地はたくさんありました。
一方で、世間のみんなは、短期間で成功する方法を求めているのだろうか? と感じました。その考え方自体が、私自身好きではありませんでした。
私がアパレル店長として成功した方法を知りたがっているだけのような人たちと、正直付き合いたくないと思いました。自分としては、亀のように努力してきたことを、触りだけ知って、成功できるなんてことはないと確信していたからです。
独立して1年以内で、コンサルティング業は、手放すことにしました。コンサルティングが悪いのではなく、私はコーチングがしたいのだと、気づいたからです。
このころ、出版社の方とのコネクションもできたので、「接客の本」か「店長の本」を書いてみないかと言われていました。編集者の方が目次を作って下さったのですが、どうしても私は「ノウハウを提供するだけの人にはなりたくない」の一辺倒。「私が伝えたいのはマインドなんです」と言うと、若い編集者の方は、「おっしゃることはわかりますが、松下幸之助さんとか、そういった方でないと、マインド系は、難しいのです」とおっしゃいました。
確かに、ごもっともなのですが…。本を出すことと、私の信じていることを伝えることに、何か壁があるように感じました。
しかしながら、メンターの金井さんもおっしゃっているように、「偽りの成功体験」と「真の成功体験」があります。人のノウハウを実行して成功をする方法は、偽りの成功体験です。本当の意味で、自信にならないのではないかと思うのです。
だから、相手に「何故やるのか?」「どうしたいか?」を引き出すために、聴くことが大事だと私は信じています。
「何をするか?」「どうやるのか?」を知りたい人はたくさんいますが、私は「何故やるか?」という動機から行動をしているわけです。それがなければ、継続する気力も失われるのではないでしょうか。
「もう、私が作りたい本を勝手に書きます!」という気持ちになり、それで発表したのが、ダウンロード冊子『かないずむ』です。
「問いかけること。行動すること。自分を変えること。夢を叶えること」の楽しさを皆さんと共有できたらいなと思ったのと、私を独立まで導いて下さった金井さんの教えに感謝するとともに、それを世の中にシェアしないと、もったいないと思ったのです。
私は、アパレル時代の社長、メンターたちの問いかけによって、自分の考えを実行に移し、やりたいようにやってうまくいった自負があるので、「問い掛け続ければ、自分の答えは見えてくるのだ」ということを、自分のコーチングで証明し、クライアントさんと一緒に、その事実を伝えていきたいと思いました。
だから、『ひとみずむ』を作ろうと思ったのです。
つづく。
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■2013年7月27日(土)独立7周年講演開催!@東京
テーマ「相手が話したくなる傾聴力」
日常生活にすぐ使える!相手が話したくなる聴き方、伝え方についてレクチャーします。
特典:単発セッション・90日コーチングで使える、5000円割引券を差し上げます。
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