先輩に「その言い方は強すぎる」とは言えないし、注意を受けていた後輩には、「大丈夫?」と声をかけることしかできない。よくその先輩は、言い方が強すぎるところがあり、職場の雰囲気も悪くなってしまうのだそうです。
クライアントさんは、「みんなが、いい雰囲気の中で働ける職場を作りたい」と思っているので、自分の経験談からアドバイスも言った方がいいと感じているそうですが、どう言えばいいか? 結局言えずにいることで、どっちつかずの自分にもゆがみが生じて、自分でかかえこむことも増えて、ずっと悩んでいるようでした。
私も店長の下、ナンバー2をやっていたときは、言うべきかどうなのか? 悩むことはいっぱいありました。ここで私が言わないと、お店が良くならないと思っていたときは、前の上司にも相談して、「言った方がいいよ」と背中を押してもらって、ようやく自分の上司に告げることもありました。つまり、勢いで言ってきたということです。
仕事のときは、「共通のゴール」を持っているのもあって、ここは言うべきだろう、ということは見えてくるのかもしれません。
クライアントさんは、「みんなが、いい雰囲気の中で働ける職場を作りたい」と思っているので、自分の経験談からアドバイスも言った方がいいと感じているそうですが、どう言えばいいか? 結局言えずにいることで、どっちつかずの自分にもゆがみが生じて、自分でかかえこむことも増えて、ずっと悩んでいるようでした。
私も店長の下、ナンバー2をやっていたときは、言うべきかどうなのか? 悩むことはいっぱいありました。ここで私が言わないと、お店が良くならないと思っていたときは、前の上司にも相談して、「言った方がいいよ」と背中を押してもらって、ようやく自分の上司に告げることもありました。つまり、勢いで言ってきたということです。
仕事のときは、「共通のゴール」を持っているのもあって、ここは言うべきだろう、ということは見えてくるのかもしれません。
しかし、勢いだけじゃないと、歳を重ねるごとに気づきました。友達との関係で地雷を踏んでしまい、離れることを何人か繰り返したのです。本当に最後にドッカンと大きな地雷を踏んだとき、自分のことを責めるしかありませんでした。それから、自分の本音を言うことが怖くなってしまいました。
しかし、毎回相手とのやりとりが必要なこの仕事をするなかで、本気で考えなくては職を失うことになるので、クライアントさんとのやり取りの中で色々気づかせていただきました。本当によく考えてみれば、相手の感情を逆なでない言い方、相手を否定も肯定もしない言い方があるのだとようやく気付くことができました。
それは、相手の芝生に入らないような言い方です。私はこれから説明する2点を守っているだけなのです。
■Iメッセージで、事実を伝える。
Q.「言い方が強いですね」と本当は上司に言いたとき、別のいい方としては、どう言ったらいいのでしょうか?
「言い方が強いですね」というのは、なんとなく否定感があります。クライアントさんの主観を相手に述べている感じです。
ここは、「びっくりしました」とか、「声が大きいですね~」と、客観的な事実を率直に言うことのほうが、相手が自分の態度について改めて考え始めようとするのです。
また、Iメッセージで伝えることもニュートラルに伝わりやすいです。
「私は・・・と感じました」という言い方は、Iメッセージと心理学で言われています。
「あなたは・・・ですね」という言い方は、Youメッセージです。
「努力家ですね~」と言われるのと、「いつも努力をなさっているな~と感心しているのです」と言われるのと、受け取った感じが違うと思います。後者のほうが、Iメッセージの言い方で、「言った人が感じた事実」として、受け取りやすくなるのです。単にその人の感じた事実と伝われば、相手を否定も肯定もしていないことになるのです。
もうひとつ、身近でこんな光景をみました。
「いろいろ持っているのね」と、相手の小物のセンスを褒めたようにみえたマダムがいらっしゃいましたが、相手の方は、反射的に「そんなことないわよ」と答えていました。一瞬、氷ついた感が。(笑)
Iメッセージで言うならば、「いつも、かわいらしいものを持っていらっしゃるな~と、センスよく見えますわ」という言い方もあったのかもしれません。相手の方にしか、それに対しての反応はわかりませんが、ちょっと違うかもしれませんね。
■押しつけに感じないような言い方をする。
相手の芝生に入らない感じで、意見を言うのです。それには、「語尾」を曖昧にしたり、「疑問形」にするということで、断定を避けることができるのです。
「・・・・・というやり方もあるかもしれませんね」
「・・・・・とは言いますが、どうでしょう?」
「・・・・・なのかもしれませんけど、どうなんでしょうね」
「・・・・・は、試してみたのですか?」
「・・・・・かなぁ・・・ん・・・」
「・・・・・。まあ、本当かどうかわからないですけどね」
「・・・・・という見方もあるそうですが…」
というように言えば、相手が自分で決めることを促せるので、尊重した言い方になります。これらの言葉が自然と出てくるようになるには、自分の思い込みを手放していくことなのかなと思います。
結局のところ、なぜ曖昧にしているのかというと、「自分の意見を伝える」という目的よりも、「相手の存在価値をありのままに認める」ことがそもそもの目的なのです。
「どんな言い方をすればいいかな?」と悩むとき、受け取る側の相手のことを思い浮かべ、「相手の存在価値を認めるように言うには?」 という問いをもって考えると見えてくるのだと考えています。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
自分が心地よいなと感じる言い方をする人は、周りにいますか?
しかし、毎回相手とのやりとりが必要なこの仕事をするなかで、本気で考えなくては職を失うことになるので、クライアントさんとのやり取りの中で色々気づかせていただきました。本当によく考えてみれば、相手の感情を逆なでない言い方、相手を否定も肯定もしない言い方があるのだとようやく気付くことができました。
それは、相手の芝生に入らないような言い方です。私はこれから説明する2点を守っているだけなのです。
■Iメッセージで、事実を伝える。
Q.「言い方が強いですね」と本当は上司に言いたとき、別のいい方としては、どう言ったらいいのでしょうか?
「言い方が強いですね」というのは、なんとなく否定感があります。クライアントさんの主観を相手に述べている感じです。
ここは、「びっくりしました」とか、「声が大きいですね~」と、客観的な事実を率直に言うことのほうが、相手が自分の態度について改めて考え始めようとするのです。
また、Iメッセージで伝えることもニュートラルに伝わりやすいです。
「私は・・・と感じました」という言い方は、Iメッセージと心理学で言われています。
「あなたは・・・ですね」という言い方は、Youメッセージです。
「努力家ですね~」と言われるのと、「いつも努力をなさっているな~と感心しているのです」と言われるのと、受け取った感じが違うと思います。後者のほうが、Iメッセージの言い方で、「言った人が感じた事実」として、受け取りやすくなるのです。単にその人の感じた事実と伝われば、相手を否定も肯定もしていないことになるのです。
もうひとつ、身近でこんな光景をみました。
「いろいろ持っているのね」と、相手の小物のセンスを褒めたようにみえたマダムがいらっしゃいましたが、相手の方は、反射的に「そんなことないわよ」と答えていました。一瞬、氷ついた感が。(笑)
Iメッセージで言うならば、「いつも、かわいらしいものを持っていらっしゃるな~と、センスよく見えますわ」という言い方もあったのかもしれません。相手の方にしか、それに対しての反応はわかりませんが、ちょっと違うかもしれませんね。
■押しつけに感じないような言い方をする。
相手の芝生に入らない感じで、意見を言うのです。それには、「語尾」を曖昧にしたり、「疑問形」にするということで、断定を避けることができるのです。
「・・・・・というやり方もあるかもしれませんね」
「・・・・・とは言いますが、どうでしょう?」
「・・・・・なのかもしれませんけど、どうなんでしょうね」
「・・・・・は、試してみたのですか?」
「・・・・・かなぁ・・・ん・・・」
「・・・・・。まあ、本当かどうかわからないですけどね」
「・・・・・という見方もあるそうですが…」
というように言えば、相手が自分で決めることを促せるので、尊重した言い方になります。これらの言葉が自然と出てくるようになるには、自分の思い込みを手放していくことなのかなと思います。
結局のところ、なぜ曖昧にしているのかというと、「自分の意見を伝える」という目的よりも、「相手の存在価値をありのままに認める」ことがそもそもの目的なのです。
「どんな言い方をすればいいかな?」と悩むとき、受け取る側の相手のことを思い浮かべ、「相手の存在価値を認めるように言うには?」 という問いをもって考えると見えてくるのだと考えています。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
自分が心地よいなと感じる言い方をする人は、周りにいますか?
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