無理をすることをやめさせるのは、自分しかいない。

 先月の満月に「結果主義を手放します」と紙に書いて燃やす儀式をしたクライアントさんからメールが届き、セッションの予定を変更して欲しいとありました。なぜなら、「海外旅行へ行くことを、昨日決めたんです」とのこと。昨日決めて今日空港。そんなスピーディーさです。

 これまで、「自分は結果も出していないし…」と会社に悪いと思って、連休を取ることを遠慮していらしたそうなのですが、転職後、気づけば去年の夏から、旅行に出かけていなかったことにふと気づき、連休を取ることにしたようでした。趣味の海外旅行なのに、気づかないほど…というのも相当忙しくしていらしたのでしょう。

 そんなフットワークの軽い方なのに、なかなか「航空券の予約」ボタンが押せず、ずっと迷って迷って、パソコンの前でにらめっこ状態。海外だったら、休日出勤で、会社に行ってしまうことも諦められるから、休むことに挑戦と思えたときに、クリックできたようでした。「挑戦」という言葉が出てきてしまうところも、やはり「戦闘モード」になっているということでしょうか。

 クライアントさんの「今、空港です」というメールを読んだ瞬間、急な決定によくやった!と思ったのと、その気持ちわかるな~と、思いました。恐怖心を乗り越える時って、こんな感じな気がします。もちろん、クライアントさんの決定を支持し返信メールをしました。
 「結果も出していない人は、休みなんて取ってはいけない」から、「休みなく働いてきた自分をねぎらってあげよう」になった。自分に優しくすることは大切です。周りの人にも優しくなれるからです。

自分に鞭を打ちすぎると、何を食べたいのかもわからないし、趣味の時間もかなり減っていくし、人の幸せもなかなか喜べないし…。感情に蓋をしてしまったかのように、自分の感じていることが、よくわからなくなっていくのです。

 実際、私も独立してからそうなったことがあります。自分の中では、旅行にも行けているし、サラリーマン時代よりも、たくさん休んでいるし…と、リラックスできていると思っていたんです。しかし、ずっと成果を上げ続けることが、私の中でのスタンダードになっていて、月80セッションしていたことは、独立して3,4年目としては、スキルも未熟な面があるのに、無理しすぎの方だと思います。私も、完全OFFすることに抵抗があって、旅行に行きながらも、セッションの予定を午前中2人だからとか思いながら、入れていました。

 知人のスピリチュアルカウンセラーに「アスファルトの上に、またアスファルトを塗っている」と言われたことは、面白いメタファーでしたが、笑っている場合ではありませんでした。

 結局は、そういう無理をすることをやめさせるのは、自分しかいないんですよね。

 私も、恐怖心を持ちながら、仕事をセーブすることにして、それでも生きて行けるのか? (笑)実験をしてみることにしました。そうしたら、ずいぶん無駄なことをしていることも見えてきましたし、走って走って、どんどんこなす感覚よりも、時間をかけて深めることの方が、自分の中に安心感が育っていくように感じました。

 土を耕すように、自分の感情にも目を向けて、そして、種を植えて、ゆっくりとゆったりとした土地で育てていく感じになりました。
 そうすることで、他人を見る目も優しく変化し、相手が喜んでいることが、自分の喜びになっていく感情が生まれたことは、私を幸せにしてくれる大きな要素となりました。

 クライアントさんは、どんなご旅行になるのでしょうか? 旅行後の話をお聴きできることもなんだか楽しみなのです。

 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

ボーっとする時間は持てていますか?



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